小6のある子が塾の授業のことを「レッスン」と言います。
最初は違和感があったのですが、このところ「レッスン」という言葉って何かいいなと思っています。
「レッスン(lesson)」という言葉に比べて「授業」のほうが、何となく「受け身」の印象がありませんか?
学校の授業なんかまさにその印象です。
生徒が発言したり、練習をしていることもあると思いますが、それよりも先生の説明を聞いている時間のほうが長いですからね。
一方、英会話のレッスン、ピアノのレッスンと言われると、声を出したり指を動かして積極的に練習している印象が出てきます(少なくとも私は)。
私は生徒を指導する際、目の前で問題を解かせ、できるようになるまで繰り返し練習をさせるようにしています。
学力を上げるためには反復練習が欠かせないと考えているからです。
そうすると私がやっていることって「レッスン」に近いんですよね。
これに気がついて、レッスンという言葉を気に入るようになったんじゃないかと思います。
今日は私立中学生の O 君の数学の「レッスン」を行いました。
2学期の期末テストでミスの多かった「式の計算」の復習、特に、「ある文字について解く」という内容の復習をしました。
これは O 君の苦手とする計算です。
苦手な内容だけあって、O 君はちょこちょこミスをします。
間違えたらすぐ教え、次の問題に挑戦してもらう。
この繰り返しです。
最後までやっていたので、今日の指導はまさに「レッスン」という感じでした。
O 君の正答率は次第に上がっていき、最後にはほとんど間違えなくなったので、レッスンの効果はあったと思います。
宿題も出したので、これで知識として定着してくれるものと考えています。
中学生の場合、「授業」より「レッスン」をすべきであると私は考えています。
つまり、「先生の説明を受け身になって聞く」のではなく、「自分から積極的に練習する」ことが大切。
(もちろん説明を聞かなければ理解できないところはあるので、全く授業をしないわけではありません)
それはやはり、中学生は集中の仕方がうまくないからなのだと思います。
何時間勉強していたとしても、集中していなければ効果はありませんからね。
生徒の集中力を引き出す点において、対面で行う個別対応指導は有効なのだと思います。
先日実施した英語の音読練習も、「レッスン」の一種です。
音読を通じて英文がどんどん生徒の頭の中に入っていく姿に、学力が上がっていることを実感しました。
他の教科においてもこの「レッスン」の感覚を大切にして指導していきたいと思います。
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