お家で理科実験:ムラサキキャベツを使った液性の実験

私、前職で小学生を対象にした実験教室をやっていたんです。

なので理科実験についてはそれなりに知っている。

このコロナ騒動で、家にずっといる妻と娘。

家にいるとやることが無くなってしまうよう。

そこで私がやれることの一つとして、娘と実験をしてみようかと思いました。

今日はその第一弾です。

これについて、ブログで紹介したいと思います。

 

リトマス紙やBTB液って覚えていますか。

液体が酸性かアルカリ性かを調べるときに使っていたやつです。

リトマス紙やBTB液と同じようなこと、ムラサキキャベツの汁でできるんです。

(しかも色がカラフルなので見ていて面白い!)

先日、塾の近くにあるフィールでムラサキキャベツを見つけてこのことを思い出しました。

で、買いました。

 

下準備としてムラサキキャベツは冷凍庫で凍らせておきます。

2~3枚をラップで包み、凍らせておきました。

 

取り出して適当な大きさに包丁で切りました。

冷たいです。

 

ムラサキキャベツをボウルに入れました。

そこへ水を少々。

分量は適当です。

しばらくすると水が紫色になります。

これがムラサキキャベツの汁です。

 

一旦凍らせてから解凍することで、ムラサキキャベツの細胞が壊れます。

すると汁をよく取り出すことができます。

他に、ムラサキキャベツを煮ても紫色の汁を取り出せます。

でもこれ、においがきつくなるんですよね。汁の。

エタノールに付けておいても汁が出るんですが、今のご時世、エタノールなんて入手不可。

(それににおいもします。)

まあ、凍らせるのが一番手っ取り早いです。

安上がりだし。

 

卵のパックに汁を少しずつ入れていきます。

紙コップや皿をたくさん用意するよりやりやすくていいです。

 

ここからが本番。

ムラサキキャベツの汁にいろんな液体を入れていきます。

写真では、娘がレモン汁を入れています。

 

酸性の液体を入れるとピンク、赤色に。

アルカリ性の液体を入れると青、緑、黄色になります。

理科の実験ではリトマス紙やBTB液を使いますが、それよりカラフルになるのでおもしろいです。

今日実験で使ったのはレモン汁(弱い酸性)、酢(弱い酸性)、せっけん(弱いアルカリ性)の3つ。

あまりカラフルになりませんでした^^;

もっと強い酸性やアルカリ性の液体があるといいんですけどね。

 

娘は実験をしているというより料理をしているつもりだったようですが。

まあ、楽しんでくれたので良かったです。

 

前職で理科実験教室をやっていた時は、塩酸や水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水を使っていました。

塩酸の代わりにホームセンターで買えるバッテリー液、アンモニア水の代わりに薬の「キンカン」が使えます。

この2つは強い酸性と強いアルカリ性なので、レモン汁やせっけん水も一緒に使うとムラサキキャベツの汁がカラフルになります。

手軽に入手できるので、家で実験するならこれらがおすすめです。

 

他に、どんなものが酸性でアルカリ性なのか調べてみると面白いですよ。

ベーキングパウダー、豆腐を使うときに使う「にがり」、掃除に使う「クエン酸」。

「アルカリイオン水」は本当にアルカリ性なのか、「弱酸性」とうたっている洗顔材は本当に酸性なのか。

こんなことを調べてみるのもいいでしょう。

 

手軽に手に入る薬品の1つとして、キッチンハイターのような塩素系漂白剤(強いアルカリ性)があります。

でも、これは使わない方がいいです。

万が一、酸性の液体と混ぜてしまうと有毒な塩素が発生して危険ですから。

ちなみにキッチンハイターを使うとムラサキキャベツの汁は緑色になりますが・・・

そのあとどうなるかわかりますか?

中1で習っている内容なので、中2以上の人は答えられるはずですよ。

応用力は必要ですけどね。

(家事をやっている人のほうがわかるかもしれません。)

 

ちなみに酸性やアルカリ性でリトマス紙やムラサキキャベツの色が変わるのは、「アントシアニン」という色素が含まれているからです。

アントシアニンについての細かい話は割愛します。興味のある人は自分で調べてみてください。

(聞いてくれれば説明はしますよ。)

 

実験が終わった後、となりのトトロを見せました。

オープニングの歌をノリノリで歌っていましたよ。

 

他にも何かお家で実験をしていこうかなと思います。

次はヨウ素デンプン反応でもやりましょうかね。

手軽にできて反応がわかりやすいですし。

何かやったらまたここで紹介します。

興味があったらやってみてください。

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