【高校生指導】「バイトをやりたい」と言ったA君の本心を聞いた話

高2のA君が

 

「アルバイトを始めたい。」

 

と言い始めました。

最初は遊ぶお金が欲しいからなのかなと思っていたら少し違い、

 

「塾のお金を自分で稼ぎたいから。」

 

ということでした。

その気持ちは立派ですが、これは勉強時間を減らしてしまうということであり、いい方に向かうとは思えなかったので私は反対をしました。

それで、さらにいろいろ話をしていたのですが、どうやら本音のところは違っていたようです。

A君の本心は、

 

「勉強しているけど全然成果を出せていないし、このまま続けても無駄なんじゃないだろうか。」

→ならせめて塾代くらい自分で払おう。

 

ということのようでした。

 

ただ断っておくと、成績の向上が見られないわけではありません。

入塾前に比べればテストの学年順位は50~100位ほど上がっていますし、先月あった1学期中間テストではこれまでで最高の順位を出しています。

数字で結果は出せているのですが、いまいち実感が伴っていないのだと思います。

というのはA君、

 

「これだけ勉強やろう。」

 

と決めたとしても、生活のリズムが崩れたりすることが原因で計画通りに勉強ができず、自分の納得のいくテスト勉強をなかなかやれないのです。

私も当然この課題についてわかっていました。

ただ、A君がここまで思い詰めていたことには気が付いていませんでした。

 

もう少し話していると、A君が思っていることをいろいろと話し始めてくれました。

 

A君「どうやったらちゃんと勉強できるようになるんですかね。」

私「意志の力って弱いものだから、まずはこれを当てにしない方がいい。『勉強するぞ』と目標を立てるんじゃなく、『今日は塾へ行くぞ』と目標を立てた方がいい。塾に来さえすれば勉強できると思うから。」

A君「何をやったらいいかわかりません。」

私「数学や英語、物理とかだったら僕が何をやったらいいか教えるよ。他の教科については、とりあえず学校の先生に何をやったらいいか聞いてみてほしい。それがダメだったらまた考えよう。」

 

そんな話をし、次回の授業でもう一度、今後の勉強のことについて話をすることを決めました。

 

私は反省をしました。

A君が思い詰めていることにもう少し早く気が付かないといけませんでした。

そうすればもっと早く具体的な方法を提示でき、A君も苦しまずに済んだはずです。

気を付けて生徒指導しているつもりですが、どこかに油断というか、隙があったのかもしれません。

今回のことは良い教訓になりました。

これを無駄にもしないよう、A君の指導をしっかりやっていきたいと思います。

 

—————————————-
こざかい学習塾
〒468ー0051
名古屋市天白区植田3丁目1505
OMレジデンス植田1階
TEL 052-846-3222 FAX 052-846-3233
web https://kozakai-juku.com/