問題を正しく読むようにするには少々無理をしないといけない。

小4の S さん、先日の算数の授業で、「面積を二等分する」が正しく読めていませんでした。

どう間違えたかというと、面積を二等分したのではなく、辺の長さを二等分してしまったんですね。

長方形なら辺を二等分すれば面積も二等分になりますが、このときやっていた問題は図形が複雑になっていたので、予め面積を求めておいてから、それが半分になるところはどこか考えて図形を分割しなければいけませんでした。

やることが複雑になってくると、つい安易な方向に流れてしまう。

問題をしっかり理解しようとするのではなく、自分の都合のいいように問題の解釈を変えてしまうというわけです。

 

中2の T 君、確率の問題を解いているとき、問題文を読み飛ばしてしまいました。

「A~Fのカードを2枚引き、引いたカードと同じ記号の頂点を結んだとき、それが正六角形の対角線となる確率を求めよ。」という問題でしたが、「対角線」の部分を「辺」と読み間違えていました。

いや、正しくは読んでいなかったんですね。

実は事前の問題が、「四角形の辺となる確率を求めよ。」だったので、この問題も同じものだと思い込んで同様の解き方でやってしまったわけです。

T 君も問題を自分の都合のいいように解釈してしまったわけです。

考えることって面倒くさいですからね。

自分の思うように、勝手な方法で問題を解いた方が楽ちんです。

 

子どもたちを見ていると、問題を正しく読むこと、つまり、一次情報を正しく読み取ることって練習をして初めてできるようになることなんだなとしみじみ感じます。

練習できていないと好き勝手に読んでしまい、思い込みで問題を解いてしまいます。

水が低いところを流れていくように、考えるときも楽な方楽な方へ流れてしまうんでしょうね。

だから形だけの勉強でなく、本気で勉強するのって大変なんだと思います。

がんばってもらいたいです。

 

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