【中学生指導】勉強をするよりむしろ、練習をしないとテストはできるようにならないという話

今日、中1の P さんに、英語の指導をしました。

お母様からは、「基本がわかっていないかなと思っていて・・・」ということを伺っていましたが、少し問題を解いてもらうときちんと解けています。

 

「別にわかっていないわけじゃないんじゃないだろうか・・・」

 

そう思って、別の角度から攻めてみることにしました。

用意した問題は、そう難しい問題ではありません。

ただ、「ひっかけ」はかなりたくさんある問題です。

そしてさらに、単語の意味などでわからないとことはすべて私が説明したうえで問題に答えてもらいました。

結果は予想した通り。

P さんは3単現のsを付け忘れ、半分くらいミスをしていました。

P さんに確認してみたところ、3単現の s をつけるルールはしっかりわかっていました。

勉強していないわけではありません。

問題を解くときにどうしても注意が向かない、これが課題なのです。

 

「勉強」というと連想することは、「教科書や参考書を覚える」「問題を解く(問題の解き方を覚える)」といったことではないでしょうか。

ちょっと優秀な生徒の場合、「大切なことを理解する」なども含まれます。

ただ、いずれにせよ、私は子どもたちに「勉強しなさい」と言うと、間違ったメッセージを伝えてしまわないかと思うときがあります。

ここに挙げたものは全て「インプット」に属するものです。

テストで結果を出すにはこれだけでは不十分で、「アウトプット」することが欠かせないのです。

 

「練習する」には「問題演習」などが含まれるので、「問題を解く」という意味ももちろんありますが、「問題の解き方を覚える」ではなく、「覚えた解き方が実践できるか試してみる」のニュアンスが強くなります。

いわゆる「アウトプット」ですね。

スポーツであれば、理屈をわかっていることと実際に体を動かせるかは全く別の問題であることが非常に分かりやすいと思います。

学習に関しても同じです。

全く覚えていなくてできないという人もいますが、たいていの場合、覚えたこと、理解したことをうまく引き出せなくて問題が解けない・ミスをしてしまうことの方が多いのです。

問題を解くときにはどこに注目するか、何を気にしていないといけないのか、わかっていてはいても、練習を重ねて自然にできるようになっていないとなかなかテストでは通用しません。

テスト中は緊張もしていますからね。

 

何も考えずに問題をただ解くことも、「練習」ではないと私は考えています。

「練習」には「目的」があります。

今回の P さんの英語の件でいえば、「3単現の s を正しくつける」が練習の目標になるわけですから、きちんと練習に取り組んでいるのであれば、「ただ s を付け忘れただけ。ちょっとミスしただけだから大丈夫」とはならないのです。

練習の意識が低く、全てをミスで片づける人は、決して成長しません。

指導をするうえで気を付けていきたいと思います。

 

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