【中学生指導】「実力」の正体を考え、応用問題を解く力を養う③:知識量

今日、塾に来る途中で自転車がパンクしてしまいました。

出発前にタイヤに空気を入れたので、もしかして栓の閉め忘れかな?と思ったのですが、違いました。

タイヤをよく見ると、鋭く尖った金属片が突き刺さっていました。

近所に自転車屋があったのでそこへ行き、パンクの修理をしてもらえたので事なきを得ましたが、何とも不運な1日です。

(朝のニュースでやっていた運勢は良かったはずなんですが・・・)

 

この2日間、「実力とは何なのか?」というテーマで、「思考力」と「読解力」についてブログで取り上げてきましたが、今日は最後の「知識量」についてお話しします。

(参照:【中学生指導】「実力」の正体を考え、応用問題を解く力を養う②:読解力

(参照:【中学生指導】「実力」の正体を考え、応用問題を解く力を養う①:思考力

 

たくさんの知識があればテストの出来は良くなります。言われなくてもわかることだと思いますが・・・。

私がここで「知識」として取り上げたいものは、英単語や漢字・語彙、公式や重要語句といったものではなく、「考えればわかること」なのです。

何のことを言っているのか。

例えば、「九九」などがそうです。

九九を覚えていなくても、9×9 は9を9回たせば求めることができます。

でも、いちいちこれをやっていると時間がかかりますよね。

計算が複雑になってくると、計算ミスをする可能性も大きくなります。

だから、九九を覚えて計算に使っているわけです。

 

ではどんなことを覚えているのか。これは本当に多岐にわたります。

12×5=60、16×5=80、25×4=100 といったキリのいいかけ算は、繰り返しやっているうちに自然と覚えてしまっています。

「1の位が5である2桁以上の数から7を引いた数の1の位は8」というのも一種の知識です。

(手を使って計算できますが、これだと遅いですよね。)

11×11=121、12×12=144、13×13=169 だとか、2を10回かけたら1024(210=1024)というのも、中3になれば覚えている人も多いです(因数分解や平方根の計算で重宝します)。

 

他には、

・分数の含まれている方程式→まず分母を払ってから計算する。

・食塩水の濃度の問題は「濃度」「食塩の質量」「食塩水の質量」を表に書いてまとめてから式を立てる。

・3つの直線に囲まれた三角形の面積は、交点の座標を求めてしまえばわかる。

というように、「問題の解き方を覚えている」というものもあります。

 

「考えればわかること」を知識として覚えておくと、「問題を解くスピードが上がる」というメリットがあります。

(同時に、思考力を節約できるのでミスが減ります)

 

様々な計算結果を覚えておけば、計算は飛躍的に速くなります。

問題の解き方を覚えておくことも、解法スピードのアップにつながります。

他の教科でも同様です。

例えば、英語の教科書本文を音読するなどして覚えておけば、英文がスムーズに出てくるようになります。

標準レベルまでの問題で、問題を解くスピードが速い人というのは、ほとんどが「考えればわかること」を知識として覚えてしまっている人です。

時間に余裕ができれば、応用問題をじっくり考えることができます。

じっくり考えるときも、知識として知っていることが多いと思考力を節約することができるので、本当に難しいことだけに集中することができるようになります。

結果として応用問題を解ける可能性が高くなります。

 

「考えればわかること」を知識とするには何度も何度も繰り返し練習することが効果的です。

数学であれば、素早く解けるようになるまで何度も練習する。

英語の場合は音読が効果的でしょう。

教科書本文や、一度解いた問題文を何度も読むことで、英文が自分のものとなっていくと思います。

(教科書の音読は国語・理科・社会でも効果的です。)

私は数学の指導する際、一度解いてもらった問題を「じゃあもう一回、今度はもっと速く解いてみて」と指導したりしています。

今後、英語の音読にも力を入れていきたいと考えています。

(2学期期末テストでは英語に苦戦した生徒が多かったので)

 

結局は「反復練習が大切」という結論に落ち着くわけです。

これは今回の「知識量」の話だけでなく、「思考力」「読解力」の養成にも同じことです。

反復練習は基本的に面白くありません。

だからこそ、くじけそうな生徒に声をかけ、モチベーションの維持に努める学習塾の需要があるのだと思います。

「自分は実力がないから、もともと頭が悪いから」などと諦めないでください。

私の考える実力の正体は、思考力・読解力・知識量の3つなのですが、これらは全て練習で鍛えることのできるものです。

長々と書いてきましたが、これを読んで、少しでも「これならできるかも」と感じていただければ、講師冥利に尽きます。

そんな期待を裏切らないよう、私は指導力に磨きをかけていきたいと思っています。

 

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