安心感は自信に、自信は意欲となって勉強がはかどります。

先週家族旅行に行った中学生からお土産をもらいました。

「らんぐどしゃ」って何だ? と思って調べてみました。

どうやら「ラング・ド・シャ(フランス語:langue de chat)」というのはフランスのお菓子のようですね。

妻と共においしく頂いています。ありがとうございます。

 

昨日の授業でのことです。

高校生H君の英語・数学を指導していたのですが、H君がふと言いました。

H君「先生、暗記ってどうやったら覚わりますか?」

私「暗記か・・・、基本的には繰り返し覚えるしかないんだけど・・・。H君、暗記のことを聞くってことは何か具体的に覚えられないものがあるの?」

H君「日本史や世界史の語句が覚えられないです。」

私「なるほど、そういうことか。僕は地理で受験をしたから日本史や世界史のことは正直言ってあまりわからない。でも、覚え方のコツのようなものだったら教えられると思う。」

それから私はH君に、覚え方のコツを話しました。

 

 

覚えるのが苦手と言う人は多いけど(私もその一人なのですが・・・)、本当の問題は「思い出せないこと」なんだよ。

要するに、頭の中には入っているんだけどテストのときに出すことができないということ。

正しい答えを聞いたとき、「あ~、そうだった!」と思うことあるでしょ?

本当に覚えていなかったらこうは思わないから。

だから、覚えるときに「どうやったら思い出せるか」を意識して覚えるといい。

具体的には語句を丸暗記するんじゃなく、文章でその語句の説明ごと覚えたり、図や表と関連付けて覚えたりするといいよ。

暗記のこととは話が変わるけど、ものを片付けるとき、はさみ・のり・カッターのように一緒に使うものはまとめて整理して片付けるでしょ?

他に、片付けるときってどこに何があるかラベルを張ったりするよね?

片付けたものを取り出すとき、何かしらの手掛かりが多い方がどこにあるかすぐにわかるんだよ。

知識の暗記も同じ。一見すると覚える量が増えて大変そうに思えるんだけど、実は思い出すためのヒントは多い方が有利なんだよ。

教科書をしっかり読んで、そこにある図や表と一緒に覚えるようにするといいと思う。

 

そして覚えたかどうか確認すること。

覚えたい重要語句を何かに書き出しておいて、その語句について説明する ってことを自分でやってみるといい。

もし説明できなかったらもう一回教科書を読むこと。

これを繰り返していれば絶対に覚えられる。

 

だいたいこんなことをH君には説明しました。そして最後に、

「今度教科書を持ってきて。一緒にやってみよう。そうすればあとは自分でできると思うから。」

と約束しました。

 

H君は適切な暗記のやり方を本当に知らなかったのか。

私はそうではないと推測しています。

自分のやり方に確証を持てなかった(もしくは方法を言葉で整理できていなかった)だけだと思っています。

こういうとき、誰かに「それでいいんだ」と後押ししてもらえると安心感が生まれます。

安心感は自信につながり、そこから勉強に対する意欲が湧いてくると思います。

意欲が湧いて初めて生徒は行動する(勉強する)ようになります。

そのため、生徒の発言の裏に隠された本当の気持ちに気が付いてあげられるかどうか。これは指導していくうえで非常に重要なことです。

自分の心に少しでも「慢心」があると気付くことができなくなってしまうので、指導の際には細心の注意を持って臨まなければいけない。

そんなことをH君とのやり取りで感じました。