塾をやっていて「良かったなあ」と感じるとき

どうにも寝苦しい夜、ふと、塾をやっていてどんなときに「良かったなあ」と感じるか、考えてみました。

「志望校に合格した」「テストの成績が上がった」「できなかった問題が1つできるようになった」

自分の指導を通じて生徒が何かしらの結果を出してくれて、嬉しいそうな顔…を見られた時。

他に、生徒の勉強姿勢に変化が見られた時もうれしくなります。

「勉強に前向きに取り組むようになった」「毎日勉強するようになった」「集中して勉強できるようになった」

こんな時ですね。

今、ぱっと思いつくのはこれくらいなのですが、おそらく、生徒やその保護者に「この塾に通って良かった」と思ってもらえた時、私自身も「塾をやっていて良かった」と感じるのではないかなあと思います。

 

本日、ある高校生の体験授業を行いました。体験授業だけなら普通のことです。

その生徒と一緒に教室に入ってこられたお母さんが挨拶に続いてこう言われたので驚きました。

「小酒井先生。以前、この子の兄の〇〇がお世話になったのですが覚えておられますか?」

「!?」「ああ、覚えています。〇〇君ですよね。・・・」

よくある苗字だったので全く意識していなかったのですが、〇〇君が植田に住んでいたことも思い出しました。

そこからしばらくは、懐かしい〇〇君の近況をいろいろ聞かせてもらいました。

 

〇〇君は前に勤めていた学習塾で私が教えていた生徒です。

真面目にコツコツ努力を続けることができる生徒で、勉強だけでなくテニスなどにも一生懸命取り組んでいた生徒でした。

授業では、「数学の質問が鋭かった」ことを覚えています。

単にわからないことを聞くだけでなく、私の説明した内容に対して「ということは、この問題ではこうなんですね。」と、別の角度から自分なりに考えて、その考えが正しいか確認を取ってくる生徒でした。

(なかなかできることではありません。稀有な能力と言っていいでしょう。)

ここまで詳しく思い出せたのは、体験授業に来てくれた生徒(〇〇君の弟)も同じような質問のセンスを持っていたからです。

本人やお母さんは「数学は苦手です」と謙遜していました。

しかし私は、「質問のセンスのいい生徒は必ず成績が上がる」と確信しています。

この夏、一緒にがんばっていきたいと思います。

 

体験授業を終えて思いました。

以前塾に通っていた生徒の弟・妹がまた塾に来てくれる。これは「この塾に通って良かった」という思いの最高の形の一つなのではないかと。

本当にうれしいです。同時に、また「この塾に通って良かった」という思ってもらえるよう、改めて気を引き締めていこうと思います。