【高校化学】物質量(mol)をいろいろ考える。

今週末はテスト対策をやるのですが、また台風がやってくるので心配しています。

名古屋は少し進路から外れるようなので前回ほどの風雨にはならないと思いますが、通塾する際は気を付けてもらいたいと思います。

 

植田中学の中間テストは再来週なのですが、こざかい学習塾では来週からテストが始まる高校生が1名(高2のD君)います。

授業がない日もなるべく自習に来て質問をしに来ています。

一昨日の段階で数学に目途が付いたようで、続いて化学に力を入れて勉強しています。

D君は教われば理解は出来るのですが、なんとなく、「物質量」の分野のポイントを押さえられていないようです。

そこで少しアドバイスをしました。

 

実際に実験するときは「グラム」で表される量しか使わないのであまりに小さい数字は実験するうえで不便。

水素分子の場合、6.0×10^23個の分子を集めると 2.0 g になる。

分子 6.0×10^23個 を1セットとして考えると便利なので、これを 1 mol という新しい単位を導入して考える。

 

簡単にこんな風に説明しました。

実社会でもよくあることですよね。

鉛筆を1本ずつ数えるのではなく、12本=1ダースとしてダースで数える。

秒で数えると大変だから分・時間で数える。

 

他にも「モル質量がわからない」「アボガドロ数ってどういうときに使うんですか」といった質問も受けました。

・モル質量は1molあたりの質量のこと。単位量当たりの質量という意味では密度と同じ。(密度は1リットルあたりの質量)

・アボガドロ数は 1mol 中に含まれる原子・分子の数のこと。だから「分子の数」が問題文に書いてあるときはアボガドロ数を使うことが多い。

簡単に言えばこうですが、きちんとわかってもらうためにさらにいろんな具体例を挙げて説明しています。

 

他に、「モル濃度」についての話もしました。

 

モル濃度は物質量と水溶液の体積で求めることができる値ですが、実際の問題では

・物質量と水溶液の体積からモル濃度を求める。

・物質の質量から物質量を求め、水溶液の体積も用いてモル濃度を求める。

・モル濃度と水溶液の体積から物質量、または物質の質量を求める。

・物質の質量と水溶液の密度から一旦水溶液の体積を求め、モル濃度を求める。

という具合に、何と何が分かっていて何を求めるのか、いろんなパターンがあるのでこれを一つずつ整理しておかないと、本番で混乱してしまう可能性が極めて大きいです。

(「問題集ではできたのに本番ではできなかった」というのは大概この整理不足です)

簡単にはできないので繰り返し練習することが大切ですね。

 

一通り説明した後、D君が「わかるにはわかりましたが、自信がないです」と言いました。

自信というのは繰り返し練習することでしか得られません。

スポーツなどが良い例です。頭でわかっているだけで体は動きませんよね?

だから基礎練習を何度も何度も繰り返すわけです。

きちんと練習しさえすれば、「あれだけ練習したんだから失敗するはずがない」と思えます。

勉強も同じです。粘り強く何度も練習し、本番を迎えてもらいたいと思います。

やっていてわからなくなったらいつでも理解できるよう指導します。

 

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