昨日、ある高校生(高2のX君)と進路のことについて話していました。
X君は英語が好きで、英語を活かした仕事をするのが将来の夢です。
ただ、現時点で志望校は決まっていません。
話をしている中で、X君は「国公立って何科目くらい勉強しないといけないんですか?」と聞いてきました。
「大学によって違うけど、文系なら国語・英語・数学(ⅠA・ⅡB)・理科(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎から2科目)・社会(地歴・公民)の8科目かな。」
私がそう答えると、
「そんなにあるんですね。キツイなあ。」
とX君は言います。
X君はこの天白区植田から名古屋市昭和区にある高校に通っており、野球部に所属しています(甲子園出場経験もある強豪校)。
「キツイなあ」といった背景には、勉強と部活の両立が大変だという状況があります。
(今まさに、春の選抜に向けて重要な秋季大会を戦っています。)
ただ私は、野球部を最後まで続けて国公立大学に進学した生徒を何人も知っています。
大変なことに間違いはありませんが、不可能ではありません。
私は個人的に、部活動から得られるものは多いと考えており、できれば勉強だけでなく、部活動も続けてもらいたいと思っています。
最後まで部活動を続けることで、困難にぶつかっても最後までやり遂げる力が得られると思うからです。
当然、部活動をやっていれば勉強時間は少なくなってしまうので、入試のことを考えたら不利になる一面があります。
しかし、長い目で見たとき、学生時代に培った「最後までやり抜く力」は様々な場面で活きてくるのではないでしょうか。
「やり抜く力」は「グリット」と呼ばれ、人生で成功するために欠かせない気質だという教育経済学者もいるようです。
以上のようなことをX君に伝えました。X君はすごく真剣に話を聞いてくれました。
X君は挨拶もしっかりしています。
部活動の影響なのか、家庭でのしつけの影響なのかわかりませんが、こういった礼儀正しさもX君の財産だと思います。
X君は8月に入会した生徒です。間もなく2学期中間テストを迎えます。
部活動で忙しくしていますが、今のところ勉強は順調です(特に9月に入ってからは好調です)。
最終的にX君が国公立に進学するか、私立に進学するかはわかりません。
大学を調べていく中で、自分に合ったものが国公立になるか私立になるかはわかりませんからね。
いづれにせよ、X君の希望する進路に進めるよう、しっかりと指導していきたいと思います。