今日は夏休み最終日。テスト対策も最終日になります。
本日のブログではテスト対策で化学を勉強していたR君のことについて紹介します。
実はR君、普段は塾で化学の授業を取っていません。
テスト対策では、普段、塾で普段受講している教科以外に何を勉強してもいいことにしているので、この土日、R君はじっくり化学の勉強をしています。
R君が質問してきたら、私はそれに答えています。
ただ、質問に答えていて少し気になりました。
高校の化学の内容ではなく、中学の理科のレベルの質問が多かったのです。
心配になったのでR君に率直に聞きました。
「これまで定期テストで、化学の勉強ってちゃんとやってた?」
R君は、
「やってはいましたけど、テスト前に基本問題を丸暗記して何とか乗り切ってきただけで、理解は全くできていません。」
と素直に言ってくれました。
私はただ質問に答えているだけでは駄目だと思い、いくつかの項目をしっかり最初から説明しました。
説明した項目は「電池・電気分解」といった内容ですが、それを理解するために必要な「原子の構造」や「イオンの生成」、「化学反応式の基本」といった内容の説明もしました。
R君は数学を得意としています。英語はそれに比べるとやや劣りますが、この夏に基本から勉強をしてメキメキと実力をつけてきています。
きちんと理屈を説明すればそれを理解する能力は十分にもっている生徒です。
説明を聞いた後はペースが出てきて、どんどん内容の理解が進んできました。
(それに伴って質問の内容も鋭いものになってきました)
R君は続いて「熱化学方程式」の勉強も始めましたが、そのころにはかなりコツをつかんでおり、質問の回数がかなり少なくなりました。
(心配だったのでこちらから何度か声を掛けて確認しましたが、きちんと理解しているようで安心しました)
R君は「化学が初めて分かった気がする。」と言ってくれています。
基本に立ち返って勉強しなおせば必ずできるようになる。私はこう思います。
何か些細なことがきっかけでつまずいてしまい、気が付いたらもうどうしようもなくなっている。
こういう高校生、結構いるんじゃないでそうか。
一旦つまずいてしまっても、正しい処置を行えば必ず改善します。
つまずいてしまったら基本に立ち返ってやり直す必要がありますが、どこまで戻ればいいのか、具体的に何をやったらいいのか、もしこれがわからないようであったら、誰かに助けを求めた方がいいと思います(なるべく早く)。
誰かに助けを求められたとき、それにきちんと答えられるよう自らの指導力を常に磨いておかなければと、テスト対策中の化学の指導を通じて感じました。
これからも頑張ろうと思います。