先日、高3の K 君に、
「チャート式数学とかを使って基礎固めをもっとするのと、入試対策の用の問題集を進めていくのと、どっちをしたらいいですか?」
という質問をされました。
それに対して私は、
「変なことを聞くけど、音読みでも訓読みでもいいから、『き』って読む漢字をいくつ言える?」
と聞いて、答えてもらいました。
たいてい、10個くらいは言えるんですが、もっとたくさんあります。
木、樹
切る、斬る、着る、来た
日記、汽車、騎士、棋士、学期、起床、気象、希望、機械、器械、奇跡、軌跡、輝石、季節、既存、貴族、黄色、幾何、帰宅、飢餓、祈祷、世紀、企画、机上、基本、規則、多岐、近畿、忌引、歓喜…
まだあるかもしれませんが、このくらいで。
(意外と、「黄色の黄」が出なかったりします。)
もちろん、「『き』色 を漢字に直しなさい」という問題だったら、絶対に答えられるでしょう。
でも、問われ方が違うと答えられないものです。
こんなやりとりをして、
「これが入試の難しさだよ。」
と説明をしました。
そしてさらに、
「こんなことはあり得ないけど、もし仮に、ある大学がこういう漢字の問題を出すことがわかっていたら、どうやって勉強する?」
「基礎が大切だといって、漢字ドリルでも使って勉強する?」
「スマホか何か使って、『あ』とか『か』とかを入力して漢字に変換しながら覚えたりしない?」
基礎は大切なのですが、基礎的な勉強だけをやっていて基礎固めすることって難しかしいと思います。
入試問題、入試対策問題に取り組むことによって、基礎がどう使われるか、何が大切なのかを知ってようやく基礎固めができるようになります。
私はそのことを伝えたかったのです。
高3になると、学校でも入試対策の授業を実施するようになります。
K 君に関して言えば、塾で数ⅠAⅡB の基礎演習を一通り終えているので、基礎固めは継続しつつも、学校の授業もうまく使いながら入試対策問題の演習に対するウェイトを増やしていったほうがいいかなと思います。
そこで課題がいろいろと出てくると思うので、必要に応じてチャート式数学などを使い、改めて基礎的な勉強をしていくといいと思います。
受験勉強をやっているといろんな不安に見舞われるものですから、また何かあったら言ってもらい、相談しながらやっていけたらと思っています。
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