生徒の学習記録ノートを見ているとたまに、「もっとしっかりやる」といった内容のことが書いてあることがあります。
たいていは、授業でやった小テストの結果が悪かった生徒がこう書いています。
これを見ると、この生徒はどんなことを考えて書いたのだろうと思います。
「しっかりやる」とは何ともあいまいな表現で、「自分はしっかりやっているんだ!」と言ってしまえば終わりです。
自分の中でしっかりやったつもりでも、実はそうではなかったということは良くあります。
中学生であればなおさらです。
私は「しっかりやる」というあいまいな表現が大嫌いなので、こういう反省を見るとつい口うるさく言ってしまいます。
問題を解き、間違えたら解説を読んで理解すること。
他にもわからなかったことがあれば、教科書などで調べたり、質問すること。
覚えていなかったことを覚えること。
理解したか、途中式を書いて解答を導くことができるか確認すること。
「しっかりやる」というのなら、これくらいのことはやってくださいと。
これらがいわゆる、「勉強のやり方」と言われるものなのですが、特別なことなどではありません。
どちらかというこ当たり前のことです。
当たり前のことを当たり前のようにやっていくことが何より大切なのです。
当たり前のことをやれないのは面倒だから。宿題が明日提出なのでそこまでやる余裕がないから。
これが現実じゃないでしょうかね。
少なくとも普通の中学生の成績を上げるということは、当たり前のことをきちんとやらせられるかにかかっていると思います。
これが絶対に正しいかはわかりませんが、私はそういう考えのもとで指導をしています。
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