50℃の水 100 g に硝酸カリウムを溶かした飽和水溶液がある。これを20℃まで冷やしたとき、結晶として取り出せる硝酸カリウムは何gか。
(硝酸カリウムの溶解度は、50℃で 23.0、30℃で 11.6)
こんな問題がありました。
手が止まっている生徒がいたのでいくつか聞いてみました。
私 「飽和水溶液って何?」
生徒「溶解度ギリギリいっぱいまで溶かした水溶液です。」
正解です。
私 「じゃあ、溶解度って何?」
生徒「一定の水に溶ける量です。」
私 「『一定の水』ってどれだけ?何が溶けているの?テキスト見ていいから答えて。」
生徒「100 g の水です。溶けているのは硝酸カリウムです。」
テキストにある『溶解度』の説明を見ると、「ある一定の水に溶けることのできる物質の質量。ふつう、100gの水に溶ける物質の質量。」と書いてあるので、「一定の水に溶ける…」と答えたんでしょうね。本当に見てほしかったのはその後ろでしたが💦
(質量の『質』が抜けてしまっていることも気になるのですが、それは後回し)
ここまで説明して、
私 「じゃあ、この50℃で100gの硝酸カリウムの飽和水溶液に、硝酸カリウムは何g溶けている?」
こう聞いたんですが、答えられない。
50℃の水100 g に硝酸カリウムを溶かした飽和水溶液
↓
50℃の水100 g に硝酸カリウムを溶解度まで溶かした水溶液
ですよね。さらに、
50℃の水100 g に硝酸カリウムを溶解度まで溶かした水溶液
↓
50℃の水 100 g に硝酸カリウムを 23.0 g まで溶かした水溶液
です。
長くなってしまいました…
答えは、23.0 – 11.6 = 11.4 g で終了です。
どうして解けなかったのかというと、「溶解度」って言葉を理解していなかったから。
何gの硝酸カリウムが溶けていたのかわからなかったからです。
用語をきちんと理解することは、理科でとても大切です。
この知識が無いと、解説を読んでもわかりませんから💦
今回、この溶解度の解説は中1の生徒を相手にして話しています。
ですが、この知識の重要性、中3にわかってもらいたいと思います。
これから入試の過去問とかをやっていくことになります。
入試に慣れるために大切な過去問演習ですが、その解説を読めるだけの知識は身につけてからやってもらわないと効果が薄いからです。
知識の習得は夏期講習でもやっているのですが、本格的な入試対策を始めるにあたり、改めて確認しておいてほしいですね。
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