もう一回見てからやっていいですか?

テストが迫ってきました。

これまでチェックテストなどをいろいろと課してきましたが、最後の最後は各自のやりたいことをやってもらおうと思います。

 

問題を解く、教科書・ノート・プリントを見直す…

やることはいろいろあります。

見ていると、結果を出している生徒ほど、教科書・ノート・プリントの見直しのやり方が上手ですね。

やはり集中して見ています。

わからないところをその都度うまく聞いてきます。

 

これについては思うところがあります。

ある生徒がワークの問題を解いたとします。

塾のワークでも学校のワークでもどちらでもいいです。

解き終わった生徒にコピーを渡し、「ちゃんとできるようになったか解いてみて。」と指示をしたとします。

すると、

 

1.すぐ解き始める。そしてほぼ正解する。

2.「もう一回見てからやっていいですか?」と聞いてくる。

 

という、2パターンの生徒の行動が見られます。

皆さんお分かりかと思いますが、教科書やノート・プリントの見直しが上手なのは 1.の生徒です。

これを単に「頭がいいから1回で覚えているんでしょ?」なんて思わないでください。

テストで点を取る生徒も、案外ワークを間違えているものですから。

何が違うかというと、間違えたその場で解き直し、覚え直しているということです。

(このあたりの話はブログで何度か書いていると思います。いつ書いたか忘れましたが^^;)

 

彼ら、彼女らの「1回やった」は、

  • 1回問題を解く。
  • 模範解答を見て答えと解き方のプロセスを確認する。
  • すぐに解き直して解けるようになったかまで確認する。
  • 場合によっては少し時間がたってから、または全問解き終えてから間違えたものをまとめて1回確認してみる。

です。

文字通りの「1回やった」ではありません。

確認作業をかなりしっかりやっているわけです。

ここまでやることが習慣になっている生徒は、教科書・ノート・プリントの見直しができます。

 

確認作業をしっかりできない人は本当にただ見ているだけになってしまい、教科書・ノート・プリントの見直しに時間をかけても、あまり効果は出ません。

ワークをいったん解いてからやり直しを指示した時、「もう一回見てからやりたい」と言うということは、やったけれど結局のところ覚えていないということですから。

誰かに確認作業をちゃんとやるようを促されないと、自分ではできないということですから。

ただ、「もう一回見てからやりたい」と言うということは、「覚えていないからマズイ」と思えていることではあるので、小テストを繰り返していけば改善できる可能性が高いです。

(このタイプで、最近めきめき力をつけてきている生徒がいます。)

 

教科書・ノート・プリント(+資料集)の見直しって、定期テストではとても大事です。

それはわかっているのですが、普段から見ていて確認作業をきちんとやれていない生徒には、「教科書の見直しよりプリントを早くやって。」と指示しています。

心の中で、「言われなくても自分で確認作業をできるようになってね。」とつぶやきながら。

確認することが習慣になってしまえば、成績は飛躍的に伸びていきます。

そこまでの道のりは大変なのですが、ぜひがんばってもらいたいと思います。

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