「定期テストはできるけど模試になると全くできない」
こういう高校生、多いんじゃないでしょうか。
「模試の問題って、思ったほど難しくないんだよ。普段、学校で使っている問題集ができればそれだけで結構できるよ」
先週、高2のBさんにそんなことを話していました。
その流れで今日は、Bさんに河合塾の全統模試の問題を持ってきてもらい、模試(主に数学)についての話をしました。
まず私は、模試の中からいくつか問題を選び、それをBさんに解いてもらいました。
Bさんには、模試の他に学校で使っている数学の問題集(教科書準拠のもの)を持ってきてもらいました。
Bさんが模試の問題を解いている間に、私は問題集の中から似たような問題を探します。
「その問題、これとそっくりでしょ。しかも最初にある問題だからそんな難しい問題じゃないよ。」
と、問題集のを見せながら話します。
模試の中にはそんな問題がいくつもありました。
Bさんが模試本番のときに解けなかった問題の中で、この問題集に載っていた(簡単な)問題は、少なくとも30点分はありました(200点満点)。
模試の成績表を一緒に見ながら、
「この30点が取れていれば偏差値が5は上がるから合格圏に入れるよ。」
と説明しました。
Bさんは、「忘れちゃっていることが問題なんですね」と言いました。
そう!まさにこれなんです。これをわかってほしかった(Bさんすばらしい)!!
「模試は範囲が広いから難しい」というのは、普通に考えたらわかることです。
でも、それを生徒に言っても「そんなことわかってるけど全範囲の勉強なんて簡単にできないよ」と反発されて終わりです。
普段使っている問題集に模試と似た問題が載っている。そしてそれは簡単な問題に分類されていて、かつての自分だったら難なく解けていた。
この実感を与えてあげたかったのです(生徒が俄然、やる気になります)。
模試(とその先の大学入試)というのは、「何を勉強したら点数が上がるのかわからないという不安との戦い」ですからね。
ただ問題の解き方を教えるのではなく、生徒に寄り添い、導いてあげたいと思います。
それが本当の「指導」というものではないでしょうか。
Bさんにしてあげたような模試の説明を聞きたい方、ご連絡いただければ個別に対応しますのでお気軽にお電話ください(052-846-3222)。