高3のGさんは英語の長文が苦手でしたが、比較的簡単なコミュニケーション英語の教科書を何冊も読む過程で語彙を強化し、センター試験の長文で7、8割が取れるところまで来ました。
高2のH君やIさんは数学の教科書の「練習問題」を演習し、それから教科書傍用問題集を使って順序だてて演習をし、無理ないペースで力をつけています。
派手さはありませんが、やはりこれが確実に力をつけていく方法なのだと思います。
学力をつけるには知識をインプットし、インプットできたかどうかを練習(アウトプット)して確かめていくことが必要です。
このインプットとアウトプットのサイクルを効率よくこなすことが、勉強を効率よく進めるということです。
教科書を使った演習をすると、まず最も重要な点のインプットに集中することができます。
練習問題はそう難しくないので、アウトプットもやりやすいです。
するとインプットとアウトプットのサイクルがよく回るので、勉強の効率が上がっていきます。
高校生が勉強をするときに陥るのが、「有名な参考書・問題集に手を出し、インプット・アウトプットの効率が非常に悪い中で勉強を続けていく」ということです。
これだと練習量が決定的に不足して、学力が上がりません。
英語だと語彙力や読解スピードに、数学だと計算の正確さ、スピードに大きな差が付きます。
焦る気持ちはわかるのですが、物事には順序というものがあります。
正しい手順で勉強をやっていってもらいたいと思います。
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