中３のＳ君は乗法公式を使うことが大の苦手です。
ここでいう乗法公式は、(a±b)2=a2±2ab+b2、(a+b)(a-b)=a2-b2、(x+a)(x+b)=x2+(a+b)x+ab の一連の公式です。
この夏期講習でも、基本的な問題を２ページ解ききるのに１時間以上かかっていました。
乗法公式をうまく使えないということは、因数分解ができないということです。
因数分解ができないということは、二次方程式を解くことができないということです。
二次方程式は２学期中間テストのメインになる分野ですから、このままにしておくわけにはいきません。
「今、この問題をやるのに１時間以上かかっているけれど、これ、２０分くらいでできるようにならないと駄目だよ。」
「そうじゃないと、次のテストで二次方程式の問題が全く解けなくてとんでもない結果になる。」
「目標レベルに達するまで、何回でもやり直しをしてもらうから。」
今週、Ｓ君には夏期講習の授業が終わってから、何回も居残りをして問題を解いてもらいました。
２回やり直したところまでは、正直言ってほとんど変化がありませんでした。
同じ問題で間違いを犯し、計算スピードも上がらなかったです。
改善が見られたのは３回目の演習を行ったくらいからです。
それでもまだ、目標時間の２０分を切ることはできませんでした。
ただ、二次方程式の問題を解いてもらったとき、因数分解で解くパターンの問題は結構スムーズにできるようになっていました。
徐々に効果は出てきているのかなと感じています。
Ｓ君は、問題を解くことによって何をできるようにしなければいけないのか、勉強に対する目的意識が非常に弱いように感じます。
また、「集中して勉強する」ということがどういうことなのか、いまいち感覚を掴めていないようにも感じます。
なので、「２０分以内で解けるようにしなさい」、「できるようにするまで何度でもやってもらう」という感じで、講師の側からちょっと強めに言っていくことが必要なのかなと思っています。
暫くはこんな感じで細かく言っていきたいと思っています。
そして、いずれは自分でやれるようになってもらいたいですね。
それまで、きちんと指導していこうと思います。
—————————————-
こざかい学習塾
〒４６８ー００５１
名古屋市天白区植田３丁目１５０５
ＯＭレジデンス植田１階
TEL 052-846-3222 FAX 052-846-3233
web https://kozakai-juku.com/