【中学生指導】解ければいいというものではなく、目的意識をもって演習することが大切。

1学期中間テストの時期が近づいてきました。

この時期に起きる悩ましい出来事があります

これまで比較的ゆっくりと進んでいた学校の授業が、既定の範囲を終了しようとペースが一気に早まるのです。

塾での指導はそれを見越して予習形式で進めてはいますが、生徒の立場からするとどうしても、

 

「これ、まだ習っていないし、そんなにちゃんとやらなくてもいいや。」

「ワークもここまでやっておけば十分だろう。」

 

と、油断が生まれてしまうものです。

テスト前は暗記物など、たくさんやらなければいけないものがありますから、油断することなく勉強を進めていくよう指導しなければいけないと、この時期になるといつも思います。

 

昨日は中3のB君の数学の授業を行いました。

どうやら学校の授業のペースが一気に上がり、式の展開の利用まで進んだようです。

サラッと最後まで進んでおき、テストまでの残りの時間で復習をするとのこと。

因数分解は一通り習ったということですが、

 

「本当にサラッとやったんで、あまり自信はありません。」

 

ということをB君は言います。

素因数分解から順に、因数分解のやり方を説明していくことにしました。

 

まずは素数の説明から。

ちょっと記憶の怪しいところがありましたが、少し説明したらわかってくれました。

素因数分解も問題ありません。

 

続いて共通因数でくくる因数分解。

たまに共通因数を見逃してしまうことがありましたが、まずまず理解はできています。

あとは練習さえすれば大丈夫でしょう。

 

最後に公式を使った因数分解です。

x2 ± 2xy + y2 = (x±y)2x2 – y2 = (x + y)(x – y) の因数分解はかなりしっかりできています。

x2 + (a + b)x + ab = (x + a)(x + b) の因数分解は多少迷っていました。

やはりまだ、練習不足を感じます。

テストまでにしっかり仕上げなくてはいけないでしょう。

 

少し時間が余ったので、因数分解の応用問題も練習してもらいました。

公式の使い方を一通りはマスターできていたので、数問だけではありましたがちゃんと解くことができていました。

これはとても良かったと思います。

 

公式の使い方を一通りマスターできているのには理由があります。

式の展開の演習問題を解くとき、公式を使わずに分配法則で解くこともできたのですが、

 

「公式を使って解けるようにならないと、今この問題は解けても、この先の問題が解けなくなるから、必ず公式を覚えてこれを使って問題を解いて。」

 

と、口を酸っぱくして言っていたのです。

目的意識をもって問題を解かず、ただ、答えさえ出せればいいというスタンスで演習をしていると、数学の力は伸び悩みます。

(そういう生徒を嫌というほど見てきました。)

数学を勉強するときは気を付けてもらいたいと思います。

そこのところ、B君は素直に指示を聞いてくれていたので今になって効果が出てきました。

この調子でがんばってもらいたいと思います。

 

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