【高校生指導】生徒の自主性を尊重し、受験勉強のモチベーションに

先週の金曜日のことです。

授業に来た高2の G 君に、

 

「今週の土曜は自習に来る?」

「もし来るんだったら学校で配られたっていう長文読解の問題集持ってきて。」

「それを見て今後の学習計画を一緒に考え用と思うんだけど。」

 

と、話をしていました。G 君は

 

「これたら来ます。」

 

と言って帰ったのですが、きちんと土曜日に来てくれました。

そして教材を見せてもらいました。

 

そもそも G 君に「学校で配られた教材を見せて」と言ったのは、この教材を学校から配られたことで、G 君が今後の勉強のやり方について迷いを持ち始めていたからです。

自分で決めたものをやった方がいいのか、学校の先生が勧める教材を使って勉強した方がいいのか・・・

(今回配布された教材は、G 君の学校で先生が「補習」として使用するようです)

 

「このままでは勉強計画が崩れてしまう。しっかり話をしなければ。」

 

G 君の迷いを感じて私は思いました。

 

実際に教材を見せてもらいました。

教材自体は非常によくできているものです。

ただ、今の G 君が取り組むには「やや難易度が高く、G 君に必要なことが載っていないな」と感じました。

 

「本格的に受験勉強を始めるにあたり、何をどれくらい勉強しないといけないかをわかってもらうために、授業でセンター試験の過去問を一緒に解いていっているね。」

「前回の授業でとりあえず1年分の過去問をやりきったから、センター試験がどんなものか何となくわかったと思う。」

「長文はほとんど点を取れていなかったことから、まず『語彙力』が全く足りていないことがわかったよね。」

「だから単語帳で勉強していってもらって、毎回の授業でそのチェックをしていくことを決めた。」

「でも単語を覚えただけでは長文を読めるようにはならない。」

「文章の読み方、いわゆる『構文』の勉強もしないといけない。」

「学校で配られた長文の問題集を見せてもらったけど、これには『構文』の内容が載っていないからこれとは別に勉強していかないといけない。」

 

ここまで話をし、G 君のこれからの授業の進め方について何種類かの提案をしました。

 

1.授業でセンターの過去問・実戦問題を用いた演習を行い、長文読解の練習は学校の補習でカバーする。

→ G 君の負荷は減りますが、構文の勉強をカットするのでどこかで実力が伸び悩む危険性があります。

2.授業ではセンターの過去問・実戦対策を行っていき、土曜日の補習で構文の勉強をする。

→ 基礎の学習とセンター対策を両立できて効率がいいのですが、G 君の負荷は大きくなります。

3.授業でまず構文の勉強をし、終了してからセンターの過去問・実戦問題を用いた演習を続ける。

→ G 君の負荷を軽減できますが、センターの実戦対策が遅れてしまうことが難点。

 

「もちろん単語の勉強は進めてもらわないといけないし、文法・語法の問題も問題集を進めないといけない。」

「それに他教科の勉強もしていかないといけないから、それを踏まえて考えてね。」

 

私は G 君に言いました。

結局、私の選んだ構文の勉強に使う教材が薄かったことから、G 君は

 

「1か月くらいあればできると思います。それなら大丈夫かな。」

 

と判断して、2.の進め方を選びました。

内心、私もこの2.の進め方を選んでもらいたいなと思っていたのですが、私が決めることは避けました。

生徒自身が納得して選んだことでなければここぞというときの踏ん張りがきかないと、私は思うからです。

生徒の自主性に任せるべきところは任せますが、全てを生徒任せにするわけではありません。

実際に進めるとなったときは私がどんどん引っ張っていかなければいけないと考えています。

G 君の受験までおよそ1年。

この時間はあっという間に過ぎる短い期間なのですが、受験に対するモチベーションを保ち続けるにはとても長い期間ですからね。

指導者としてしっかり見ていかなければと考えています。

 

最後に、発破をかける意味で、

 

「単語の勉強は単語帳でやるだけじゃないからね。」

「構文の勉強に使う教材や、学校の補習で使う長文読解の教材、センター過去問に出てきた単語も覚えていってもらうから。」

「そのつもりで文章をしっかり読んでいってね。」

 

G 君にこう伝えました。

徹底的にやっていってもらいたいと思います。

 

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