【小学生指導】対話形式の指導:見てもらえている安心感がやる気を育む

近所の文房具屋で手帳を買いました。

私は手帳を、スケジュール調整に使うというよりもむしろ、授業中における生徒の様子をメモするのに使っています。

指導しながらその都度書いていくことを考えると、やはりアナログの手帳がいいんですよね。

(単に最新機器を使いこなせていないだけという可能性もあるのですが・・・)

 

 

今日は冬期講習3日目です。

今回の冬期講習は、1コマあたり3~4人の生徒を、「各生徒のレベルに合わせた問題を自分のペースで解いてもらい、解き終わったら私が解説を加える。」という基本スタイルで指導しています。

そんな中、「この子にはもっと徹底的に考えてもらわないといけないな」と感じた場合は、対話形式で入念に指導しています。

小6の E 君もその一人です。

今日は算数で「速さ・道のり・時間」の問題と「比例・反比例」の問題を徹底的に指導しました。

 

私「『時間を求めよ』って問題にあるけど、時間ってどうやって求めるかわかる?」

D 君「『道のり÷速さ』です。」

私「そうだね。でも、速さは『分速〇m』で、道のりは『km』ってなっているね。」

D 君「道のりを『m』に直します。」

私「あと、時間は『何秒か』って聞かれているよ。」

D 君「分速を秒速に直します。」

私「そうだね。分速を秒速に直すにはどうしたらいいかわかる?」

D 君「60をかけます。」

私「その通り。じゃあやってみて。」

 

私「『比例する』っていうのはどういうことかわかる?」

D 君「・・・(D君はわからなくて無言)」

私「さっき問題にあったけど、『x が2倍、3倍となるとき、y も2倍、3倍となる』のが比例の特徴だよ。」

私「この問題は『(ア)~(カ)の中から比例するもの、反比例するものを選べ』ってあるけれど、『x が2倍、3倍となるとき、y も2倍、3倍となる』かどうかを確認すれば、比例しているかはわかる。」

私「じゃあ『反比例する』ってどういうことかわかる。」

D 君「『x が2倍、3倍になるとき、y は1/2、1/3になる』やつです。」

私「そう。やり方は比例の時と同じで、x と y の値をしっかり見ていけばいい。というわけで、(ア)から見ていこうか。」

私「(ア)は比例している?それとも反比例している?」

D 君「比例しています。」

私「x と y の値はきちんと確かめた?確かめるときに間違えちゃうのは仕方がないけど、確かめもしないで適当に答えることは絶対にやったらだめだよ。それじゃあ絶対に算数はできるようにならない。」

D 君「あ、すいません。ちょっと待ってください。」

私「x が2倍になったとき、y はどうなっている?2倍になっている?」

D 君「なっていません。」

私「じゃあ y は 1/2になっている?」

D 君「なっていません。」

私「じゃあ(ア)は、比例でも反比例でもないっていうことだね。こうやって、1つずつ確かめていかないとだめだよ。じゃあ次やってみよう。」

 

対話形式の授業はこういった具合で進みます。

ポイントとしては、

 

・何をわかっていて何をわかっていないか常に確認を怠らない。

・問題を解くためのヒントになっているところに目を向けさせる。

・過程を大切にし、根拠をもって答えさせる。

・確認すればわかることは生徒自身に確認させる。

 

といったところでしょうか。

あとは、基礎知識をつけさせながら繰り返し練習をしていくだけです。

慣れてくると次第に対話形式でなくても問題を解けるようになってきます。

その時が来たら独力で解けるかどうか挑戦させてみる。

できたらOK、できなかったらまた対話形式でやってみる。→再挑戦

こんな感じで指導は進んでいきます。

 

少しずつでいいので独力でやれることを増やしていってもらいたいと考えています。

そして最終的には全て自分でやっていけるようになる・・・

生徒たちには皆、ここまで行ってもらいたいと思っています。

 

対話形式の授業は中高生でも行っていますのでまた改めてご紹介したいと思います。

よろしければまた読んでください。

 

 

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