5月末から6月までの約1か月間、各中学校で第1回テスト(1学期中間テスト)、第2回テスト(1学期期末テスト)がありました。
テスト日程が学校により微妙に違っていたため、5月の中旬から先週まで、ずっとテスト対策をやっていました。
ようやく塾生全員のテストが終わり、ひと段落しているところです。
ちょっとテストのことを振り返ってみようかと思います。
私の塾ではテスト対策として、テスト範囲の小テストを実施しています。
中学生を見ていて、テスト結果に直結する大きな違いが、「確認する力」にあるからです。
ちゃんと覚えたか、理解したか…
これを自分で確認できる人は、あとは量をこなしていけばそれに従って成績が上がっていきます。
逆に自分で確認できない人は、いくらやっても覚えていない・理解していないので、勉強量の割に成績が上がりません。
そこで小テストを実施して、覚えたか・理解したかを明らかにしています。
そして、普段から生徒たちを見ていれば「この生徒は覚えていないのに『覚えた』と言う生徒だな」ということはわかっているので、こういう生徒が「小テストをやります。」と言ってきたら、実施する前に、
「小テスト範囲のこと、覚えたかどうか確認した?じゃあ…」
と言って、その場で即席の単語テストをやってみたり、口頭で簡単な質問をしてみたりしています。
きちんと確認したか、つまり、問題を解き直して正しく答えられるようになったか書いて確認したか、やり直しのノートを見せてもらうこともあります。
このチェックをクリアして小テストを受けてもらうと、大抵は80点以上を取ってもらえて、「合格」となります。
テストの成績が伸び悩んでいる人は、この小テスト前のチェックでかなりはじかれてしまいます。
その過程で、「ただテキストの問題を解いているだけではだめだ」と、徐々に自分の勉強に向き合うようになっていき、徐々に小テスト前のチェックを突破できるようになります。
ただ厄介なことに、ちゃんと勉強するようになると、より時間がかかるようになってしまいます。
ここからが本当の勝負ではないかなと思います。
一方で、自分でちゃんと覚えたか・理解したかを確認できる人は、一通りの小テストを終えてからが勝負になります。
小テストをやることで、必要最低限のことはできるようになります。
そこから先は、自身の苦手なところに取り組んでもらったり、教科書やノート・プリント・資料集に細かく目を通して知識の穴を埋めたり、応用問題に取り組んでもらったりする必要があります。
こういったことに多くの時間を使うことができている人が、成績を上げています。
現在、テスト範囲の小テストをすべて終えられなかった生徒は、授業に加えて補習でその残りをやってもらっています。
小テストはすべて終えられた生徒は、どんどん先に進んでいます。
テスト勉強では、覚えたか・理解したかを確認する力が不可欠。
確認をいい加減にして先に進まないよう、チェックをする。
チェックをすることできちんと勉強するようになるが、そうすると時間がかかるようになる。
きちんと勉強するには時間がかかるので、普段から勉強していくことが必要になる。
既にきちんと勉強できている人は、一通りの小テストを終えてからが本当の勝負。
その時間を十分に確保できるように、先取りで勉強をしていくことが大切。
まとめるとこんな感じでしょうか。
長々と書いてきましたが、これをわかりやすく一言にまとめたものが、「勉強はコツコツやることが大切」なんじゃないかなと思います。
夏休になれば夏期講習を実施します。
2学期のテストに向け、またここからがんばってもらいたいなと思います。
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