「割合」とは何か。
こう問われたらうまく答えられない人が多いと思います。
ウィキペディアには
基準に対するある量の比値を表す値である。
と書いてあります。
一方で、小5の算数の教科書には、
ある量をもとにして、それと比べる量がもとにする量の何倍かを表した数
と書いてあります。
さすが教科書、わかりやすいです。
「クラス40人のうち、男子の人数はクラス全体の60%です。」とあれば、これは「男子の人数はクラス全体の60%(0.6倍)です。」ということなので、
男子の人数=40×0.6
で求められます。
「クラス40人のうち、男子は24人です。クラス全体に対する男子の人数の割合を求めなさい。」とあれば、「男子の人数(24人)は、クラス全体(40人)の〇倍です。」ということなので、
24=40×〇
〇=24÷40
で求められます。
「男子の人数は24人で、これはクラス全体の60%にあたります。クラス全体の人数を求めなさい。」とあれば、「男子の人数(24人)は、クラス全体の60%(0.6倍)です。」ということなので、
24=クラス全体の人数×0.6
クラス全体の人数=24÷0.6
で求められます。
教科書に書いてあるように、割合は「ある量をもとにして、それと比べる量がもとにする量の何倍かを表した数」です。
割合という言葉の意味(定義)をわかっているとどんな問題でも対応できます。
このレベルに達するのは簡単ではありませんが…
ちょっと説明されてわかる子はごく一部。
割合とは何か、説明を聞いたうえで、これを理解するために練習をしないといけません。
何度も間違え、やり直していくうちに徐々にわかってくることだと思います。
最終的には応用力もつくでしょう。
割合には、
割合=比べる数÷もとにする量、比べる量=もとにする量×割合、もとにする量=比べる量÷割合
という公式があるのですが、割合をわかっていない人はこれもうまく使えなかったりします。
わる数とわられる数が逆になったり、かけ算とわり算を間違えたりすることが多い。
計算のやり方を何度も変えていればそのうち正解にたどり着くことはありますが、それで果たして良いのか…
そんなことを思っているので、ちゃんと理解してもらいたいと思います。
割合って中学校へ進学してからも大切ですからね。
数学だけでなく、理科でもよく使いますから。
小学生のうちにできるようになっておいてほしい、最重要分野の一つです。
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