実力の正体

実力テストや愛知全県模試のような模擬試験。

少し前に塾でやった学力テスト。

そして入試本番…

こういったテストで点の取れる人は「実力がある」と言われます。

 

「実力」って何でしょうか?

持って生まれた能力だとか、もともとの頭の出来だとか…

実力テストや模試で言うところの「実力」はそんなものじゃないですよ。

単に「一度勉強したことを長期間覚えている能力」に過ぎません。

 

忘れずに覚えておくことは大変なことです。

でも、「実力」というのは得体のしれない不思議な力などでは決してない。

これをわかってもらいたい。

 

実力テストや模試が難しいのは、範囲が広いから。

難易度の高い問題が多く出題される場合もありますが、その場合は平均点が下がるので、偏差値や順位にあまり影響を与えません。

基礎~標準レベルの問題の出来で差がつきます。

数学だったら、「公式をど忘れした!」となって解けない問題があるかないか。

「この問題、定期テストで出たけど解き方を忘れた」となるかならないか。

実力がある、ないの差はこんなものです。

 

実力をつけるためにどうしたらいいかといったら、一度やったことをおさらいすればいいだけです。

何か月か前の定期テストのときの状態に戻せばいいだけです。

そう考えると多少は気が楽になりませんかね。

 

一度やったことを忘れにくくなれば、そこからさらに知識を蓄えていくことができます。

その知識も忘れにくくなって…

できることが増えていくでしょうね。

 

実力テストや模試だと見たことのない問題が出てきて、解き方をひらめくことができない。

ひらめかないから自分には実力が無い。

こういう人もいるかもしれませんが、ひらめくことのできる人って、天性の能力でひらめいているわけではないですよ。

いろんな問題の解き方のパターンを覚えているだけですから…

だから、「あのやり方で解けないかな?」と無意識にやれているだけです。

問題の解き方をひらめくことができないという人はちょっと考えてみてほしいです。

 

「ひらめくことのできる人より、問題の解き方のパターンを多く知っている自信ってありますか?」

「ひらめくことのできる人より、たくさん問題を解いたって自信をもって言えますか?」

 

「実力」のある人は、それ相応の努力をしてきています。

 

目の前のことを覚えましょう、理解しましょう。

そして忘れないようにおさらいしましょう。

何度も、何度も。

やることはたったこれだけ。

でも、継続することが難しい。

その難しいことをやれたからこそ、「実力がある」と言われるのでしょうね。

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