当塾では英語の教科書本文暗記をさせています。
暗記をやってもらうと、覚えるのが速い人もいれば遅い人もいます。
遅い原因は主に、
1.覚えている英単語、英文法の絶対量が少ない。
2.無駄な時間が多い。
の2つです。
1.をすぐに改善することは難しいですが、2.であればやり方次第で何とかできます。
無駄な時間が増えるのは
1.作業と作業の間にいちいち休憩をはさんでいる。
2.覚える作業をしているように見えて実際は覚えていない時間が長い。
1.を改善するために、ストップウォッチを使ったり、動きが止まっている生徒に声をかけたりしています。
2.はやり方を具体的に指示してこれを守らせます。
今は次のようなやり方でやらせています。
1.教科書を見ながら1回書く。
2.書き終わったら(覚ええていなくても)すぐ小テスト。
3.間違えたところを赤ペンで修正。
教科書を見ながら1回書いた後、覚えるために見直しをしている生徒を注意して見ています。
「今覚え直しているっていうことは、書きながら覚えるようにしていなかったんじゃない?」
「てことは、書いている時間が無駄だったってことかな?」
「1分だけ待つから、すぐ小テストはじめて。」
見直したい気持ちはわかるのですが、それを許していると、「覚えるまでずっと見直していたい」となり、無駄な時間を生みます。
そしてその間、本当に覚えているかを確認することができない。
サボろうと思えばいくらでもサボれます。覚えているフリをして。
(実は、本当にマズイのは「本気で覚えているつもりなのに頭が働いていない、無意識にサボっている人」と、「勉強の効率を上げることより自分のやり方でやることを重視している人」です。)
できる人ほど無駄な時間のない勉強をしています。
1回書いて練習するときに、その1回で覚えるんだちゃんと意識して書いています。
「あとで見直せばいい」なんて思っていたら、その1回書くという作業がおろそかになります。
私はこれが嫌なんです。
何かをやるなら目的意識を持ち、しっかりやってほしい。
書いて練習することを1回だけに制限すると、その1回を大切にしてくれます。
とは言っても、たった1回書くだけで覚えることなんてできません。
だから、小テストで間違いが多くても何も言いません。
「間違えたところを直しながら覚えればいいよ。」
「今はまだできなくてもいい。テストまでに何回もやってもらうから。」
こんな風に言っています。
覚えるための1回の作業の集中力が上がる。
無駄な時間をカットできるので、トータルで反復練習の回数が増える。
結果として、勉強の質・量ともに上げることができます。
できる人だって結構間違えて、何回もやり直ししながら覚えています。
みんなこの事実をあまり知りません。1回聞いてすぐ覚えていると思っています。
短い間に何回も何回も反復して覚えているんです。
短期間で反復練習の数をこなしているから、すぐ覚えているように見えるんですよね。
できる人のほうが「1回で覚えられるわけない」と思っていて無駄な時間を減らし、回数をこなす。
できない人ほど「全然覚えられない」と言って反復練習を諦めて回数をこなさない。覚えているようで覚えていない無駄な時間が長い。
こんな感じですね。
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