①教会とコーランの教え ▶中世のヨーロッパ世界とイスラムの世界

教科書:中学社会 歴史(教育出版)

第4章 近世の日本と世界

1 結びつく世界との出会い

① 教会とコーランの教え ▶中世のヨーロッパ世界とイスラムの世界(教科書 P.88~89)

 

第3章では平安時代の終わりごろから、室町・戦国時代までの話を扱いました。

10世紀から16世紀にかけての話です。

ここで一旦、世界(ヨーロッパ)に目を向けてみます。

 

このページで一番覚えておいてほしいことはこれです。

中世の西ヨーロッパ諸国の王や貴族たちは、ローマ教皇を首長とするカトリック教会と結びつきを強めていった。

イスラム世界では、9世紀ごろまでに『コーラン』を基礎にしたイスラム法が整えられ、指導者はこれに基づいて政治を行った。

11世紀末、ローマ教皇は、エルサレムからイスラム勢力を追い払うために、十字軍の派遣を呼びかけた。

 

この流れを説明していきますね。

ローマ帝国って覚えていますか?

中国で「漢」が栄えていたころ、地中海地域を統一した大帝国です。

当時の世界の様子はこんな感じ。

 

イラストはざっくりしたものですからね。

正確なものは教科書を見てください。P.23 に載っています。

 

ローマ帝国ではキリスト教が公認され、ヨーロッパ中に広がりました。

その後、ローマ帝国は滅び、別の国ができましたが・・・

その新しい国でもやっぱりキリスト教が受け入れられる。

ヨーロッパ=キリスト教 となるんですね。

キリスト教の考え方が生活の基本となる。

となると、キリスト教の教会の影響力が強くなる。

だから、中世の西ヨーロッパ諸国の王や貴族たちは、ローマ教皇を首長とするカトリック教会と結びつきを強めていったわけです。

そのほうが、何かと都合がいいでしょうからね。

国を治めていくうえで。

 

 

時代が少し進んで8世紀。

今度はイスラム教の世界についての話です。

このころイスラム世界(イスラム帝国)は、中央アジアからイベリア半島まで勢力を広げます。

こんな感じです。

 

 

ちゃんとしたものは教科書 p.33 を見てくださいね。

ここで特に大切なのは2つ。

イスラム世界が東は中国(唐)、西はヨーロッパ(ビザンツ帝国やフランク王国)と国境を接している、つまりくっついているということです。

そしてイスラム世界が東と西の中央に位置する場所を支配しているということです。

そのため、世界中のものがイスラム世界、特に都のバグダッドに集まります。

バグダッドは国際都市として発展し、新しい技術が発明されたり、改良されたりします。

アラビア数字、羅針盤、火薬、精子や印刷の技術などがこれです。

このイスラム世界で政治の基本とされたのがイスラム教の聖典、『コーラン』です。

 

ヨーロッパはローマ教皇を首長とするカトリック教会中心。キリスト教。

中央アジアから中東、イベリア半島までの地域はコーラン中心。イスラム教。

世界はこんな感じになります。

 

ヨーロッパとイスラム世界の間では、貿易が盛んになる一方で緊張も生まれます。

11世紀の末、キリスト教の聖地でもあるエルサレムがイスラム勢力の支配下に入ったからです。

聖地とは大切な場所です。

大切なものを奪われたら取り返したい。

そのために派遣されたのが十字軍です。

これ以後、200年にわたって十字軍が送られ、キリスト教徒イスラム教の対立が続きます。

 

 

書いてみましたが・・・

教科書2ページでこの量になってしまった!

もっとわかりやすくサクっと書けるようにしたいですね。

量があり過ぎると、読むほうも書く方も大変ですから。

やりながら修正していこうと思います。

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