GW中のことです。
背中にあったちょっとした(というには大きい)できものが膿んでしまい、病院に行っていました。
しかし、休日診療だったので応急処置しかしてもらえず、痛みがずっと残っていました。
今朝になって近所の皮膚科に行ったところ、ようやくちゃんとした処置(手術)をしてもらい、このできものを取り除くことができました。
(言ったその日に手術までやってもらえると思っていなかったのでありがたかったです。)
安静にしながら授業をやりたいともいます。
昨日、高3の T 君が英文法の勉強をしたことを少しだけ紹介しました。
今日はこの時の話をもう少し詳しく話したいと思います。
分詞構文の問題の答え合わせをしたところ、間違いが多かったので私は T 君に聞きました。
「この問題の答え、Seeing じゃなくて Seen になるんだけどその理由わかる?」
T 君は黙ったままで答えられません。
「じゃあ質問を変えよう。分詞構文ってもともとどうやって作るかわかる?」
私がこう聞いても T 君は答えられません。
そこで私が分詞構文について説明をします。
「分詞構文っていうのは、分詞を使って接続詞と主語を省略して書く方法なんだよ。」
「じゃあこの文の場合、省略されている主語は何かわかる?」
「『 I 』ですか?」
「そう。省略されるってことは、省略しても主語が明らかだってことだから、後ろの文にある『 I 』が省略されている主語なんだよ。」
「で、この『 I 』は、目的語である『the picture』を『見ている』のか、それとも『見られている』のかを考える。」
「『見ている』のであれば『能動』であるから現在分詞の Seeing になり、『見られている』のであれば『受動』であるから過去分詞の Seen になる。」
「つまり、主語と目的語の間に『能動』の関係か、『受動』の関係か、どちらが成立しているかを考えないといけない。」
分詞構文についての説明を一通りした後で、私は T 君に聞きました。
「ここで問題なんだけど、T 君はこれだけのことを考えて答えを出した?」
T 君の答えは「いいえ」でした。
私はもう少し話をつづけました。
「主語と目的語の間に『能動』の関係か、『受動』の関係か、どちらが成立しているかを考えて答えを出すのが分詞構文の問題の考え方。」
「問題演習するっていうことは、『能動』か、『受動』かを正しく判断できるよう練習するってこと。」
「自分なりに考えて間違えちゃうのは問題ない。練習不足なだけだから、やっていればそのうちできるようになる。」
「でも、『能動』か、『受動』かを考えていないのはまずい。それは問題演習じゃなく、ただ問題の答えを書いているだけで頭を使っていないから勉強になっていない。」
「勉強になっていないから、いくらやってもできるようにはならないよ。」
分詞構文の考え方を説明したのは今回が初めてではありませんでしたので、この時は私も、ちょっと強めに T 君に言いました。
さすがにT 君も反省しているようでした。
今何をやっているのか、何をすることが勉強なのか、何のためにその問題を解いているのか・・・
こういったことを明確にして取り組まなければ、勉強が効果的なものになりません。
「勉強は目的意識を持ってやらないと駄目だよ。」
私はいつもこう言っています。
今回の話でいえば、T 君は、分詞構文で大切な、「能動」の関係があるのか、「受動」の関係があるのかを正しく判断する精度を高めるという目的で問題を解かなければいけなかったわけです。
勉強をやっているのに学力が上がらないという生徒は、この目的意識が決定的に欠けています。
私は個別対応指導でこれを直していかないといけないと、日々感じています。
最初は難しいと思いますが、慣れれば誰でもできることです。
そうできるようになるまで、一人一人、しっかり指導していきたいと思います。
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