昨日行った高3の N 君の授業でのことです。
N 君は現在、英文法のおさらいをやっています。
授業では練習問題をプリントを用意しこれをやっているのですが、
「授業ではこのプリントを順番に全部やっていく。もし家でもやってきてくれればそれだけ進めるから、宿題にはしないけれどやれるようならやってきて。」
と、N 君には言っておきました。
授業の最初に確認したところ、数枚をやってきてくれていました。
「結構やってくれたな。」
と、私は思ったのですが、そのプリントを見ていると「?」と思うところがありました。
「空欄が多い。そしてちょっと調べればわかるような簡単な間違いが多い・・・。」
基本的に、問題演習をやるときには何も見ずに、本番と同じような条件で行わなくてはいけません。
N 君はきっと、何も見たりせず、自分の力のみで問題を解いてきたのでしょう。
本来ならば間違ってはいません。
ただしこれは、アウトプットの練習をする場合のことです。
今の N 君は、英文法の基礎事項をインプットしなければいけない(し直さなければいけない)段階です。
問題を解くことを通じて教科書・参考書を読み、基礎事項を頭に入れていくということをしなくてはなりません。
そのことを前回の授業で説明し、実際に教科書を見ながら問題を解いてもらっていたのでちゃんと伝わっていると思っていましたが、どうやらコミュニケーション不足だったようです。
私は改めて、N 君に言いました。
「プリントをやってきてくれたのはいいけれど、これ、何も見ずに解いているよね。」
「今、N 君は何をしないといけないかわかっている? 忘れていることが多いから、まずは文法の基礎事項を覚え直さないといけないね。」
「教科書も何も見ずに解いていては、やっても結局頭に入っていないから勉強になっていないんだよ。」
「やってきたところは僕が答え合わせをし、解説もしたけれど、多分それだけでは勉強として不十分だと思う。」
「間違えたところを中心に、もう一度教科書の内容は見ておいてね。」
N 君は N 君で、
「やっていても全然頭に入っていませんでした。」
と言ってくれていたので、自分のやり方が良くないことはうすうすわかっていたのだと思います。
勉強は目的意識をもってやらないといけません。
その目的によって、何をどうするかが変わってくるからです。
(勉強しているのに成果が出ないという人は、たいていここに問題があります。)
課題一つを出すにしても、何を目的としており、どうやってやるかをちゃんと説明しないといけない。
そうしないと学習効果が激減してしまう。
私自身、もっと注意しなければと感じました。
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