今日は中学受験をする小5の B さんに、算数を教えていました。
分野は「確率」です。
じゃんけんの問題、さいころの問題、移動経路・迷路の問題など、いろいろな問題を扱いました。
色々と教えてみて感じるのは、どの問題も問題の解き方の大筋はわかっているようなのですが、その中でも本当に大切なところ、問題を解くためのカギとなる所だけが少しずれているのではないか、ということでした。
例えばじゃんけんの問題。
樹形図を描いて考えてくれているのはいいのですが、その肝心の樹形図が非常に見にくい。
確率の問題で、樹形図はそれ自体を描くことが目的なのではなく、描いたものを使って数を数え上げることが大切なのです。
だから、あとから数えやすいように描いておかないといけないんですが、そのことはいまいちわかっていないよう。
見にくい樹形図を前に、
「どうしたらいいんだろう?」
という感じで B さんは固まっていました。
私はホワイトボードに樹形図を描いて、
「樹形図って、描いているとパターンが思いのほか増えて広がっちゃうんだよ。そうすると、後から見にくくなっちゃう。」
「こんな風に後ろから描いていくと、きれいにそろえて描くことができるから、あとから数えるのに数え間違えしなくなるよ。」
と話をしました。
他に、条件を満たす正方形が図の中に何個あるかという問題でも、いろいろと話をしました。
「この中にある正方形って8種類あるんだよね。前の問題で答えてくれているから。」
「じゃあ、この8種類の正方形をノートに全部描いてみて。」
私はこう指示をして、B さんに正方形を描いてもらいました。
そして、
「じゃあ、今描いてくれた正方形が、それぞれ何個ずつあるか数えてみようか。」
と、私が話をすると、B さんはどんどん数えていってくれました。
私がヒントを出す前にも既に B さんはある程度数え上げていたのですが、行き当たりばったりというか、思いつくままに数えて思いつかなくなってそこで終了、という、言い方は悪いですが何とも「雑」なやり方で数えていたのです。
こういうことをしていては、できるものもできません。
B さんは算数が苦手と言います。
面談のとき、お母様からは中学受験の勉強を始めて算数で苦戦をしているという話を聞きました。
しかし、私は B さんは本当に算数ができないとは思っていません。
ただ、「下手な問題の解き方をしている。」とは感じています。
そこを一つずつ修正していけば必ず良くなります。
これからいろいろと、B さんには教えていきたいと思っています。
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