昨日、小学生を対象とした「対話形式の指導」をブログで紹介しました。
(参照:【小学生指導】対話形式の指導:見てもらえている安心感がやる気を育む)
今日は高1の E 君に行った対話形式の指導について紹介したいと思います。
教科は英語です。
私「じゃあUnit 7-2を1文ずつ読んでもらおうかな。まずこの文を英語で読んで。」
E 君「Out of all the food consumed in Japan now, only 40% is produced at home.」
私「これは〇〇じゃなくて△△(読み方の誤りを訂正します)。もう一回読んで。」
( E 君が再度英文を読みます。)
私「はいOK。じゃあ今読んだ文の日本語訳を言ってみて。」
E 君「いま日本が・・・」
私「違うよ。主語は『Japan』じゃなくて『food』だから、『日本が・・・』はおかしい。」
私「『日本で consume されている食料』が主語だけれど、consume って意味わかる?」
E 君「わかりません。」
私「『~を消費する』って意味だよ。だから主語は『日本で消費されている食料』になる。」
E 君「『Out of ~』ってどういう意味ですか?」
私「教科書に書いてあるから見ていいよ。『~のうち』っていう意味。」
E 君「日本で消費されている全ての食料のうち・・・」
私「そうそう。その先は『受け身』だから気をつけて。」
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第一段落まで音読と意味の確認を終えたところでもう一度おさらいです。
私「じゃあここまで、第一段落を通しで訳をしてみようか。」
E 君「はい、(E 君が順に訳していきます。)」
訳がおかしかったところは再度私が訂正します。
問題なければ第二段落へ。
これをどんどん、教科書1ページ分が終わるまで続けます。
一通り終わったところで、私が指示をします。
私「じゃあ最後に本文を最初から最後まで音読してみて。タイマーで時間測るから。」
E 君「わかりました。」
E 君が音読します。
私は E 君の音読の様子を聞き、発音の間違っていればその都度訂正します。
私「はい、1分59秒。およそ2分か。発音もいくつか間違えていたし、次はもう少しスムーズに読めるようがんばってみよう。」
E 君「はい、わかりました。」
この後、E 君は音読を数回繰り返して 1分10秒までタイムを縮めることができました。
英文を正しく解釈できているか確認するには和訳をさせて一つずつ確認するといいのですが、これだと時間がかかって勉強の効率が著しく落ちてしまいます。
そのため、必要であると判断した生徒には、対話形式で英文を一つずつ丁寧に解説するようにしています。
英文の構造や、文法的な内容についても(生徒のレベルに合わせて)説明を加えています。
特に英語が苦手な生徒の場合は注意し、説明が複雑になって理解の妨げにならないよう「この文はこういう構造になっているんだよ」と、単語を指さして修飾・被修飾の関係を簡単に説明するだけに留めたりもします。
あとは音読を繰り返し、習うより慣れろ。ですね。
徐々に英語の考え方が身についてくればいいなと考えています。
生徒のアウトプットを確認する(問題を解かせてみる。声に出させてみる。)。
何故そう考えたのか講師が質問する。
すぐにフィードバックを与える(誤っている個所をすぐに修正する。)
もう一度やらせてみる。
対話形式の授業であれば上記のような指導を効果的に行えます。
その中で、勉強のコツをつかんでもらいたいなと、私は思っています。
いづれは独り立ちできるようになるために・・・。
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