昨日、町内会による町内一斉掃除があり、朝の9時から1時間ほど近所の掃除をしました。
塾の前はそう汚くなかったですが、よく見るとタバコの吸い殻が落ちていたので拾っておきました。
お隣の天白スポーツセンターに接している道路には生け垣があるので落ち葉が多く、主にこのあたりを掃除しました。
ゴミ袋に集めて回収したのですが、「家庭用」「事業用」以外に、「ボランティア用」っていうゴミ袋があるのを初めて知りました。
先日は歳末防犯パトロールがあったのですが、こちらは夜の時間だったので授業があり、参加できませんでした。
今回は参加することができ、少しでも協力できてよかったです。
今日のブログは前回の続きです。
(参照:【中学生指導】「実力」の正体を考え、応用問題を解く力を養う①:思考力)
「思考力」については既に記事にしたので、残る「読解力」と「知識量」についてお話しします。
2.読解力がある。
勉強するには読解力が必要です。これは国語に限った話ではありません。
読解力が無ければ教科書を読めません。問題を解いて解説を読むこともできません。
読解力とは何かといわれれば、「文章から必要な情報を得ることのできる能力」とでもいえばいいでしょうか。
具体例を挙げてみます。
・国語の小説で、情景描写から人物の心情を読み取る。
(例:『見上げた空には青く澄んでいた』→主人公の迷いは晴れた)
・数学の文章題で「条件」を読み取る。
(例:『直線 m は直線 n と平行で(2,2)を通る。』→『1次関数 y=ax+b の形になる』、『m と n の傾きが等しい』、『x=2 のとき y=2』)
・理科の問題で「現象」を読み取る。
(例:『物体は静止している』→『物体に働く合力は0』)
・社会の「資料」から特徴を読み取る。
(例:『北アメリカの降水量と農業の図の比較』→『降水量に応じて綿花、とうもろこし、放牧と農業を分ける適地適作が行われていることがわかる』)
・英文の細部から文法的を情報を読み取る。
(例:『He read some books.』→『主語が He であるのに reads となっていないからこの read は過去形』)
読解力がある人ほど、同じ文章を読んでもそこからたくさんの情報を得ることができます。
教科書を読んで知識をインプットするとき、問題を読んで演習するとき、解説を読んで復習するとき、様々な場面で読解力は活躍します。
また、応用問題というのは、必要な情報を読み取りにくくしているものなので、読解力の有無が正答率に大きな影響を与えます。
読書をさせて読解力を養いたいところですが・・・、ただやらせるだけではいけません。
いきなり読書ではハードルが高いので、授業で問題演習をする際、問題文を音読させるところから始めていきます。
やらせていて結構驚くのが、「ひらがな」を読み間違えることが多い生徒がいることです。
「バスにお客が〇人乗りました」を「バスにお客さんが〇人乗りました」のように、勝手に言葉を追加する。
「~といわれています。」を「~といわれてます。」、「~への対策として」を「~の対策として」のように、勝手に言葉を省略する。
書いてあることを正しく読んでおらず、脳内変換して勝手な読み方をしている証拠です。
一つ一つは小さなことですが、細かいことを気にしていかないと読解力はついていきません。
根気よく指摘を続けます。
今は、前回の記事で説明した「中学入試用の算数教材」を演習して間違えた解き・問題文の意味を取り違えていた時に音読させるということを繰り返しています。
理解力の訓練と同時並行でやっているわけです。あれもこれも、一気にはできませんからね。
折を見て、読書の練習もやっていきたいとは思っています。
今考えているのが「~が、~は、~の、~も、~から、~こそ」といった、助詞を正しく選択ばせることを通じて内容をきちんと把握しながら読めているか確認するという練習です。
(読解問題を解かせるより先に、純粋に読書の練習をさせようとしています。)
これができたら、短い要約練習に移りたいと考えているのですが、焦りは禁物。
嫌になられては絶対に読解力はつかないと思っていますので。
いろいろと構想はしていますが、やっていくなかで生徒の様子を見ながら微調整していくことが必要だと思います。
万人に使える「読解力養成法」などはないのですから。(あったらそこら中にある塾が潰れているはずですからね)
地道にやっていこうと思います。
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