【中学生指導】理科:「嫌い」を無くせば「能力」ぐんぐん上がっていく

昨日、中2のKさんの理科の指導を行いました。

テストが終わったばかりで学校の授業がほとんど進んでいなかったので、予習形式で指導を行うことにしました。

分野は「電気回路」の「電力」の分野です。

 

私はKさんの授業を行う際に、「なるべく理科に興味を持ってもらうこと」を意識しています。

なぜならKさんは理科を苦手としており、今、嫌いになりつつあるという話を聞いていたからです。

特に理科って興味を持っているか・いないかで成績が大きく変わりやすい教科ですからね。

それに、私は好きだから大学で物理を学んだ人間です。

自分が好きなことは他の人にも好きになってもらいたいという思いがあります。

少しでもKさんに理科に興味を持ってもらえれば、私も嬉しいのです。

 

私はまず、教科書にある内容の説明を行いました。

・電力=電流×電圧 であること。

・ジュール熱は電力と時間に比例すること。

・電力量のこと。

基本的な内容はまずまず理解してもらえました。

残りは問題演習をしながら説明していきます。

 

最初の何問かは慣れなかったせいもあって間違えていましたが、後半に行くにつれてほとんど正解するようになりました。

今日は比較的簡単な問題を扱いはしたのですが、少し説明しただけでほとんどの問題ができるようになったので、これは大したものです。

時間が余ったので、ちょっと別の話をしていました。

 

「電力の単位になった『ワット』は蒸気機関を発明した人で、蒸気機関の性能をわかりやすくするために『馬力』って単位を考えた人でもあるんだよ。」

「エネルギーの単位になった『ジュール』は、羽根車を使って水をかき混ぜて、温度がどれだけ上がるか調べることで1カロリー=4.2ジュールっていうのを調べたんだよ。」

→ Kさんは学校では先生が水の入った容器を激しく振り、温度が上がることを見せてくれたようです。

「電力量って電気料金の明細に書いてあるから、家の電力量がどれくらいか見てみるといいよ。」

→ Kさん「うちの電気代はほとんど私の部屋の暖房代です。」

 

他には「電化製品のアースの話」、「電源の電圧が国によって異なっている話(Kさんは海外旅行に行ったことがったので知っていました)」、「発電所からの電気が高電圧で送られてくる理由」、「磁力線と砂鉄の話」と、時間があったのでいろいろと話をしていました。

ちょっとでも興味が増してくれたらうれしい限りです。

 

Kさんの指導を始めて1か月程度ですが、実は私、Kさんは理科が苦手ではないんじゃないかと思い始めています。

今日の授業の出来は非常に良かったですし、実はこの日、先週あった定期テストの答案を持ってきてくれていて、それがすごく良くできていたのです(平均点も上がっていたようですが、それ以上に上がっています)。

たまたまめぐりあわせか何かが悪かっただけで、やればできる典型的な生徒なんじゃないかと思っています。

 

ふとしたきっかけで、状況が好転することは誰にでもあることだと思います。

そのきっかけを与えることができたのであればとてもうれしいです。

まあ、きっとKさんは私がいなかったとしてもいずれはできるようになった気がするのですけどね。

 

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