高校入試の「内申点」について思うこと

昨日から天気は下り坂。

今週中ごろまでは暖かい気候が続くようですが、週末は急に冷えるようです。

体調に気をつけて過ごしてもらいたいと思います。

 

昨日、中高一貫私立に通う高2の I 君と、ふとしたことから「高校入試」と「内申点」の話をしていました。

何が話のきっかけだったかは忘れましたが、

 

「高校入試って当日のテストさえできれば受かるんじゃないんですか?」

 

と、I 君が聞いてきました。

(中学受験をして中高一貫校に通う I 君は、愛知の高校入試のことを知りません)

 

「愛知の公立高校は、内申点をある程度取っていないと当日点だけで逆転するのは難しいんだよ。」

 

私がこう答え、愛知の入試システムについて簡単に説明しました。

I 君は、

 

「でも内申点って意味あるんですかね? 結局、実力があるかどうかが重要なんだから、テストの点だけでいいような気がするんですけど。」

 

と言います。当然と言えば当然の反応です。

さらに I 君は、

 

「内申点ってテストの点だけじゃなく先生の印象も大切だから、先生に『媚』を売らなきゃいけないですよね。僕にはそんなこと絶対できません。」

 

と続けます。

 

「印象が大切なことは否定しないけど、媚まで売らなくてもやることをきちんとやっておけば大丈夫だよ。」

「それに、実力を測るだけならテストでいいんだけど、内申点には内申点のいいところもあるんだよ。」

 

そう言って私は、「内申点」を入試に使う意義を I 君に説明しました。

 

「さっきも言ったように内申点を上げるには『印象』も大事なんだけど、これって結局のところ、『授業中の態度』と『提出物』が大きいんだよ。」

「居眠りやよそ見をせずに先生の話を聞く、提出物を期限内に出すっていうことをしっかっりやらないといけない。」

「こういうことができるのって、社会では重宝されるんだよ。上司やお客さんの話を聞かなかったり、期限までに仕事してくれない人が欲しい会社なんか無いしね。」

「それに内申点がいい人っていうのは、学校や会社を辞めにくいってことが研究でわかっている(あと、犯罪に手を染めにくい)。だから合否判定に内申点を考慮するのは、一定の価値がある。」

「まあ実力だけでいったら入試で点とれている人のほうが普通は高いけどね。」

 

人の話を聞く、提出物を期限内に出すという基本的なこと、中学の段階ではまだまだできない生徒が多くいます。

(私自身、学習塾で仕事を始めて間もないころ、中学生たちが学校の授業の内容をびっくりするほど頭に入れていないことに衝撃を受けました。)

「人の話を聞くこと一つとっても、ちゃんと練習しないといけないんだな。」

「学校の授業など、地道な練習を経て、基本的なことができるようになるんだなあ。」

私はこう思って中学生を指導しています。

 

ちなみに、中学で習う「基本的なこと」の一つに、「勉強の計画表を作る」というのがあります。

私、これがすごく苦手で嫌いでした。

中学の間に学習の計画を立てられるようになりませんでした。

当時やっていた計画表の作成が、今振り返って、役に立っているかはわかりません。

「自然とできるようになったんじゃないかな」と、思っていたのですが、今では、

「無駄に思えるような地道な積み重ねが大切なのかな」と思っています。

そうであるならば、当時の先生たちに感謝です。

(そして「迷惑かけてすみませんでした」と謝りたい^^;)

 

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