小学生、中学生の話に続き、今日は最後に高校生の話をしたいと思います。
(参照:【中学生指導】成績アップに必要なことは、勉強のやり方の改善と「やればできる」という実感。)
(参照:【小学生指導】苦手意識の強い子には「安心感」が足りていないので過保護なくらいに指導します。)
高校生については、「質問に答えてもらってわかった気になってしまい、『勉強しているつもりなのにどうしてできないんだろう』と悩んでいる」と、11/28(水)の中日新聞折込チラシに書きました。
元々はよくできていたのに、高校に入ったあたりから成績を落としている生徒がこう悩んでいるという印象です。
高校に入ってから成績を落とすということは、裏を返せば中学の頃は成績が良かったということです。
中学の成績優秀者は、一般的に進学校と呼ばれる偏差値の高い高校に進学していきます。
そんな生徒たちばかりが集まる高校では、まず授業のスピードが上がります。
そして扱う内容も難しいものになります。簡単な内容では全員出来てしまうので、成績に差をつけられませんから。
授業を聞いていれば内容をほぼ理解でき、ちょっと勉強しておけば大概のことはできていた中学時代とは異なり、高校ではそれなりに復習に時間をかけなければできるようにならなくなります。
この違いにいち早く気付き、きちんと勉強した人は成績を維持しますが、そうでない人は成績を落としてしまいます。
(進学校に上位層として入学した人の中には、楽に授業についていく人もいます。)
「このままではいけない。ちゃんと勉強しないと。」
成績を落としてしまった生徒はこう思います。
そして勉強を始めますが、取り返すのにはなかなか苦労します。
授業が早く進むため、一旦成績を落とすとついていくので精いっぱいになるからです。
「もっと効率よく勉強しないと。」
どう勉強したらいいのかいろいろと考えます。
効率のいい勉強法を求めて塾に行く人もいます。
「マンツーマンで教えてくれる塾がいい。」
「わからないところだけ質問できる塾がいい。」
効率を求めて彼らはこんな風に考えます。
(が、これはちょっとズレているのです。)
実際に指導を受けてみるとよく理解できる。
これなら成績が上がるんじゃないかと期待してテストを受けるのですが、いつもと変わらない点数・・・。
結局は手を動かして問題を解く練習をしないといけないんです。
スポーツ選手を例に挙げてみるとわかると思います。
野球であれば素振りやキャッチボール、ノックといった基本動作を何度も何度も繰り返し、体が自然と動くようになるまで練習しますよね。
「力まずに握り、顎を下げ、腰を中心に体を回してバットを振る」
って理屈でわかっても、実際にできるわけではありません。
勉強も同じです。
理解した後に徹底的に反復練習をしなくてはなりません。しつこいくらい・・・。
反復練習に対し、どうも「効率が悪い」と考えている高校生がいるように思います。
「わからないところをどんどん聞いて、全てを理解することが先決だ」と、「理解」を優先させてしまいます。
(一旦勉強に躓いた人は学校のペースについていくため必死になっていることも、「理解」を優先させてしまう原因なのだと思います。)
それに、恐らくですが、中学の頃はそんなに反復しなくてもできていたんだと思います。
しかし高校は違います。
反復練習をおろそかにしていてはいつまでたってもできるようにならないので、私は授業の時、これまでに教えた問題を目の前で解かせて、実際にできるのか確認するようにしています。
(最初は面倒くさがり、問題を解けないことがわかってハッとする生徒が多いです。)
その過程で、自分がどれくらい復習しないとできるようにならないのか、何となくわかってきます。
授業中に問題を解かせていると、質問対応する時間は限られてきてしまいます。
その分、授業以外の時間で質問には対応するようにしています。
私は生徒たちに、
「質問はあまり貯めないで、すぐにしてほしい。そのほうがこっちも助かる。」
と言っています。
そうやって時間のやりくりをし、授業では反復練習をしてもらうようにしています。
(参照:【高校生指導】わざわざ授業で質問しなくてもいつでも答えてあげます。という話。)
以前、他の予備校の先生と話していて、
「『この問題やってきて』と言ったらやってくる生徒は多いけど、『この問題できるようにしてきて』と言ってできるようにしてこれる生徒ってほとんどいないんですよね。」
という話題が出たことがあります。
「やってくる生徒」と「できるようにしてくる生徒」には大きな差があります。
指導を通じて、私は「できるようにしてくる生徒」になってもらいたいと思っています。
そうなれば大学入試は成功間違いありませんから。
私の授業は「問題を解く練習をひたすらやる」となるので、非常に地味なものになります。
質問に答えるときなんかはわかりやすいよう心がけていますが、授業自体は、世の「カリスマ講師」が行うようなわかりやすい授業ではありません。
そして問題を解く練習はあまり面白いものでもありません・・・。
反復練習が身についている生徒は、大手予備校のカリスマ講師の授業を受けたほうが成績が上がると思います。
しかし、反復練習が身についている生徒=できるようにしてくる生徒って、先ほども述べたようにそう居ないと私は思っています。
私の指導を必要としてくれる人のため、地味な授業ですが、これにこだわってやっていきたいと思っています。
それが大手ではない、個人塾の塾長である私のやり方です。
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