【小学生指導】苦手意識の強い子には「安心感」が足りていないので過保護なくらいに指導します。

本日、植田地域に冬期講習の折込チラシ(中日新聞)を入れました。

チラシの中に、「小学生に多いのが『嫌いだから・苦手だからやりたくない』です。」と書いたのですが、紙面の都合上、詳しい話まですることができませんでした。

今日のブログではこの内容を掘り下げてお話ししたいと思います。

 

私は今年の6月に塾を開校し、個別対応指導で小学生・中学生・高校生の様々な課題に取り組んできました。

小学生で多かったのが、「勉強は嫌いだから・苦手だからやりたくない」です。

(おそらくこれ、勉強以外のことも当てはまっていると思います。)

苦手であれば苦手であるほど、「苦手なことをがんばって克服しよう」という気持ちが無くなり、とにかく避けて通ろうとする。

小学生の特徴だと思っています。

 

ではどうしたらいいか。私は「困難の分解」と「励まし」を意識して指導にあたります。

自分の課題を一遍に、全て解決してしまうことなどできません。

「とりあえずこれだけやってみようか」

と、目の前の1つのことに集中させてあげれば、

「これだけならやってみるか」

と意欲を出してくれます。

1つの問題を、数ステップに分け、ちょっとずつやっていくよう指導します。

「ほら、できたじゃないか」

できたときにはしっかり声をかけてあげることで、少しずつ自信をつけてもらいます。

「ここだけ違っているからやり直してみようか」

できなかったときはどこが間違っていたのか、正しく教えてあげます。

手取り足取りになってでも、まずは「最後までやった」という体験をさせてあげるようにしています。

何問か続けることで、「わからなくなったら質問すれば教えてもらえる。教えてもらえれば問題が解ける。」と思ってもらえるようになります。

 

次のステップとして、つきっきりで問題を解いている状況から、自分一人の力で演習を続けられるようになってもらわなくてはいけません。

苦手に取り組んでいる子どもたちは、自分のやっていることが合っているのか不安で仕方ないので勉強を続けていると「これ、合ってる?」と、何か一つするたびに確認してきます。

(質問によく答えてくれる先生がいればなおさらです。)

そんなとき私は、「自分の力で問題を解ききってほしい」という気持ちをぐっとこらえて、「合っているよ」「いや、そうじゃなくて・・・」と、すぐに教えるようにしています。

まずは「何かあったら先生に教えてもらえるから大丈夫だ」という、「安心感」を持ってもらいたいからです。

この「安心感」があると、少しずつ一人でできることが増えていきます。

 

「『安心感』があると、少しずつ一人でできることが増えていく」って、勉強に限った話ではなくて、子育ての基本なんじゃないかと思っています。

お母さんが見ていてくれると思って安心しているから、新しいことにチャレンジしてみる。

時には失敗して泣いてしまうことがあるけれど、その時はお母さんがやさしくしてくれる。

するとまた元気になって、再びチャレンジすることができるようになる。

チャレンジしているうちに一人でできることが増えていき、やがては何でも一人でできるようになる。

こうやって成長していくんだと私は思います。

 

塾で指導していると、「つきっきりで見てあげないと勉強できない」という生徒と出会うことがあります。

(これは小学生に限りません。中学生にもいます。)

するといつも私は、「まずは『大丈夫だ』という『安心感』を与えてあげないといけないな」と意識して、「安心感」の貯金ができるまではつきっきりになるのを厭わず、過保護のような指導しています。

子供の成長には欠かすことのできない過程です。

様々な指導技術が活きてくるのは「安心感」あってのことですから。

つきっきりの指導は大変ですが、この期間はそう長くありません。子供の成長は思ったより早いものですから。

一人でできるようになっていく子供たちを見るとうれしいことはうれしいのですが、ちょっと寂しかったりもします。

頼られているうちが花ってことなんでしょうかね^^;

 

 

明日以降、折込チラシに書いた中学生と高校生のことも記事にしていこうかと思います。

よろしければまた読んでください。

 

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