(今日は生徒の自習を見ながら大学で行ったテストの採点をしています。)
昨日、植田南小4年のXさんの授業をしていた時の話です。
テキストで「がい数」の問題を扱いました。
前回の授業であまりやり方をわかっていなかったので、
「百の位までのがい数にしなさいと言われたら、十の位で四捨五入すればいいんだよ。」
と説明しておいたので、この日の授業では、たまにうっかり間違えてしまうことはありましたが比較的順調に演習が進んでいました。
確認テストを行ったところ、100点でした。
Xさんは算数が苦手でだったので、この結果には「やったー」と、非常に喜んでいました。
喜んでいたのもつかの間、そこで私が、「テストも終わって区切りがついたところだし、2けたのわり算の練習しようか。」と切り出しました。
Xさんはわり算が大嫌いです。
案の定、「えー、嫌だー。やりたくない。」と言います。
この日、わり算の演習をしましたが、実はこのところ、授業では毎回わり算の復習をしていました。
Xさんはわり算が苦手にしているだけでなく、数字感覚が身についていないところがあったので、私はわり算を通じてもっと数字に慣れてもらう必要があると考えていたからです。
「この間もわり算やったのになんでまたやるの?」
「やったけれどまだ間違いがあったからね。」
「面積の問題はすぐ終わったのに、そっちはやらないでどうしてわり算ばっかりやるの?」
「面積の問題も大切だけど、わり算のほうがもっと大切だから。わり算ができないとこれからやるいろんな問題ができなくなるからしっかりやっておかないと。」
Xさんはわり算をやろうとするたびに「やりたくない」といつも言います。
そう言いつつも、やらないといけないことは内心わかっているので、話をすればやってくれます。
「わり算いつまでやるの?」
「8割は正解できるようになるまでかな。このプリントは11問あるから・・・。」
「8問正解でいい?」
「いや、9問正解。2問間違いまでだったら終わりにしよう。」
そう約束して演習を開始しました。
Xさんはよくしゃべる生徒で、問題を解いているときも、
「これがわからない。どうやってやるんだっけ?」
と、ヒントを求めるような発言をしてきます。
「これはテストでやっているんだから教えないよ。」
その度に私はこう答えます(いつもやっているやり取りです)。
そうこうしているうちにXさんが全問解き終わりました。
私が採点をします。
計算問題を1問、文章題を1問間違えていましたが、目標の9問正解を達成。
「やったー、もうこれでやらなくていい!」
Xさんは大喜びです。
点数自体は私もうれしいのですが、本音を言うともっとわり算の練習を続けたいところです(数字感覚を磨くために)。
しかし、約束は約束です。
来週の授業ではわり算をやらないことにしました。
ほとぼりが冷めたころ、またしれっとやろうかなと思います。
(めちゃくちゃ文句を言われそうですが、復習は欠かせませんからね。仕方がありません^^;)
一般的に小学生は、できないこと・苦手なことがあると努力して何とかしようとするより、嫌だから何とかして避け要とするものです(私もそうでした)。
小学生のXさんに「できない問題を繰り返し練習してできるようにする」ことが身につけば、中学、高校、そしてそれ以降の人生での大きな武器になるでしょう。
たかだかわり算の勉強ですが、そこから大きなことが得られる。私はこう信じています。
だから、「Xさん、そんなに嫌がずにまたわり算の勉強やってね^^;」
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