【高校生指導】質問に答えるだけでなく、プロができるか確認することで成績は上がります。

今朝、近くの病院に行ってインフルエンザの予防接種をしてきました。

この病院は昨年も利用しています。

昨年、いくつか病院に電話をして予防接種を受けようとしたのですが、ワクチンの入荷待ちと断られてしまっていました。

そんな中、すぐに対応してくれたのが、今年も予防接種をした病院です。

ワクチンを大量に入手しているのか、病院が大通りから少し入ったところにあるため目立たなくて患者が少ないからか、理由はわかりませんが、こちらとしては大助かりです。

一緒に妻も予防接種をしてきました。

我が子であれ、塾生であれ、子供たちには迷惑をかけないよう細心の注意を払いたいと思います。

 

こざかい学習塾は先週1週間お休みを頂いていました。

しばらく授業が無かったため、質問をたくさん抱えて授業に来る生徒がいます。

高1のVさんもその一人。

受けた質問は物理と数学です。

まずは物理から。

 

前回の授業でVさんには「仕事」「力学的エネルギー保存則」の内容を説明していました。

その結果、基本的なことは身に付けることができました。

この1週間で問題演習を進めてくれていたのですが、その中でわからなかった問題がたくさんあるとのこと。

Vさんがわからなくなっていた理由は2つです。

1.「仕事」の問題で物体に働いているすべての力を整理していない。

2.問題文から「運動エネルギー」「重力による位置エネルギー」「弾性力による位置エネルギー」がどうなっているか読み取れていない。

 

物理では問題を解くために様々な計算をしないといけませんが、物理の計算は数学に比べたら簡単なものです。

問題文から現象を読み取って式を立てるところが難しいのです。

現象を読み取るには、まず物体に働く力を全て図示することが大切です。

続いて、物理の問題にある独特の表現が、それぞれ何を言っているのか整理しておかなければいけません。

例えば、「静かに手を離した」とあれば「物体の速度が0、運動エネルギーが0」、「物体が最高点に達した」とあれば「最高点において速度が0、運動エネルギーが0」、「ばねに吊り下げた物体が静止している」とあれば「弾性力と重力がつり合っている」といった具合です。

私はVさんと一緒に問題を一つずつ読んでいき、

「ここに〇〇とあるよね。ということは△△だから、この式が立てられるんだよ。」

と、一つずつ説明していきました。

わかっている人に説明されると「あ、そんな簡単なことだったんだ」「どうしてこんなに悩んでいたんだろう」となるのも物理の特徴です。

授業の前半で、Vさんの物理に関する質問にはすべて答えることができました。

 

続いて数学の質問です。

「三角関数が全然わかりません。」とVさん。一つずつ説明していきました。

とは言っても、本当に全然わかっていないわけではありません。

Vさんの課題は、

・三角関数を用いた方程式、不等式でxの範囲指定により解がいくつあるのかわからなくなる。

・加法定理はわかっているが、どう使っていいか問題文から読み取れない。

ということでした。

 

見ていて課題が明確だったので、こちらも一つずつ説明していきました。

文字を置き換えて置き換えた文字の範囲を考えること、一次関数の傾きは直線がx軸となす角のtan(タンジェント)で表せること、さらにそこで加法定理が使えること など・・・。

少々時間はかかりましたが、それでもすべての質問に答えることはできました。

 

数学にしろ物理にしろ、Vさんは間違えた問題・解答を見てしまった問題に印をつけてくれています。

テストまでに印のついた問題を全て解けるようにすればいいのですが、まだ復習には手が回せていないようでした。

 

私「印のついている問題って、やり直しできている?」

Vさん「いえ、全然できていないです。」

私「わかった。わからないことがあれば質問には答えていくけれど、それだけだとテストで点が取れないから。授業以外にも僕が手の空いているときに来てくれれば質問に答えるから、わからないところはその都度解決してほしい。」

私「そして授業では、印のついている問題のやり直す時間を増やしていこうと思う。間違えた問題をどれだけやり直せるかが点数を上げるためのカギだから。」

Vさん「わかりました。」

私「自分でやり直しをして正解できた問題があったら、それにも何か印をつけておいて。やり直しの時間があまりとれなかったら、サッと目を通すだけでもしておくといいよ。」

 

こんなやり取りをして授業を終えました。

 

個別対応指導は自分のわからないところを一つずつ質問できることが強みです。

しかし、それだけだと思ったほど成績が伸びません。

わかったあとできるまで練習を繰り返せるかどうか、生徒に依存してしまうからです。

そのため私はなるべく目の前で生徒が問題を解けるかどうか確認する時間を確保するよう心がけています。

質問は私の手の空いているときに対応しているので、うまくやっている生徒はよく自習に来てその都度質問しています。

(Vさんも毎週金曜日は自習に来ているので、そこで質問には対応しています。)

 

できる生徒ほど何度も繰り返し練習する、「しつこい」勉強ができています。

皆がこの「しつこい」勉強ができるようになるよう、粘り強く指導していきたいと思います。

 

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