【高校生テスト対策】生徒の質問に答え続けてやる気を引き出します。(私立高校2年E君の場合)

今日は3連休の最終日です。

休日を楽しんでいる人も多いでしょうが、定期テストが直前に迫っている中高生にとってはそう遊んでばかりもいられない1日です。

こざかい学習塾ではこの土日にテスト対策を実施しましたが、続けて本日も教室を開放して生徒たちに勉強してもらっています。

何人か塾に来て勉強していますが、その中の一人、私立高校2年のE君がどんなテスト対策をやっているか、今日のブログでは紹介したいと思います。

 

E君は高校で野球部に所属しています。

テスト期間に秋季大会の試合が重なっているため、なかなか勉強時間が確保できない中、時間を見つけては塾に来て勉強しています。

先週は、数学の勉強を集中的に進めていました。

家で時間を見つけては問題集を進め、授業がある・ないに関わらず、1時間でも時間があれば塾に来て疑問に思ったことを質問して解決する。という勉強をしていました。

私もできる限り時間を見つけて指導をしてきました。

 

E君の質問には「問題集の解説を読んでも意味が分からない」というよくある質問の他、

「漸化式の問題って解き方が何種類かありますが、どうやって解き方を見分けるんですか?」

と、戦略的な質問もありました。私はその一つ一つ答えていきます。

E君の授業の時は、最初から最後までずっと私が質問に答え続けるということもありました。

質問をして回答が得られたら、すぐに手を動かしてやってみる。これをひたすら繰り返してくれました。

今日は部活がオフだったようで、昼から来てずっと勉強してくれていました。

そのおかげでどうやら数学はひと段落が付いたようです。

 

続いては化学の勉強です。

E君が今やっている分野は、モル数(物質量)、モル濃度、モル質量、アボガドロ数、質量パーセント濃度、密度 と、様々な値が出てきます。

これらの値の扱いにE君は非常に苦労していました(誰もが苦戦するところです)。

まずはそれぞれの値がどういったものを示すのかという説明から始めました。

そしてそれぞれの値がもつ単位のことを説明すると、どれとどれを使うと問われている値をもとめることがEきるかということを理解してくれました。

例えばモル濃度の単位は mol/l ですから、モル濃度と体積をかけ残すれば物質量を求めることができますし、物質量をモル濃度でわり残すれば体積を求めることができるということです。

ただ、理屈ではわかっても問題を解く際にはまたわからなくなってしまうものです。

ですがE君は、わからなくなったらその都度自分から質問のできる生徒です。

この後も私は何度も質問に答えました。

特に今日は、お昼からたくさん質問に答えていました(私も時間があったので)。

矢継ぎ早の質問もありましたが、E君の熱意に私も応えられてうれしいです。

 

最後に英語の勉強について紹介します。

実はE君、英語の勉強はどうやればいいかあまりわかっていなかったようです。

これまでのテスト勉強は、「なにをやったらいいかわからなくて何もやれない」という状況でした。

私は英語のテストがどんなテストか聞き取りをし、授業で使っている教材(プリント)を見せてもらいました。

重要なことがらは全てこのプリントに書いてありました。

私はこのプリントをいったん回収し、コピーを取ってE君の書き込みをすべて消去したものを渡しました。

また、先生が線を引いていた重要な表現を空欄にし、穴埋め形式にしたプリントも作成してE君に渡しました。

最初の一部をE君に渡したのは先週のことなのですが、その時のE君の様子をよく覚えています。

何を勉強したらいいのかわかったE君は、猛烈に英語の勉強を始めました。

E君はわからないことがあったら自ら聞くような積極性を持っている生徒です。

何をやったらいいのかさえ分かればあとは前に進むだけ。

残りの期間、最後までハイペースで走り抜けてくれるでしょう。

 

E君の高校は、テスト当日にも午後から軽いトレーニングをするほど野球部に力を入れています。

「テストの日も昼の時間に来れば、またいろいろ質問に答えてあげるよ。」

最後にと私が声をかけると、「ありがとうございます」と気持ちのいい返事をし、「失礼します」と礼儀正しく挨拶をしてE君は帰っていきました。

残りの時間は少なくなってきましたが、精一杯頑張ってもらいたいと思います。

 

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