以前に一度、ブログで塾生の英検取得をサポートするという話を紹介しました。
ようやく学校の課題テストが終了したので、10月7日(日)に英検を受験する塾生を対象に、今週より本格的に英検対策を実施しています。
本日のブログでは、どういった方針で英検対策を実施していくのか、その概要を紹介したいと思います。
①過去問によるプレテストで実力判断
英検のホームページより、1年分の過去問は(リスニングデータも含めて)ダウンロードできます。
まずはこれを用いてプレテストを行い、現時点での実力を測定します。
(どの級を受験するか迷っている人も、予めプレテストを行うことで最適な受験級を選択することができます。)
テスト結果をもとに、受験までにどういった対策をするのがいいか、学習計画を立てます。
②英文法の学習
英検は学校のテストと違って、まだ習っていない内容が出題される場合があります。
過去問によるプレテストで、「まだ学校で習っていなくてできない問題」が明らかになっているので、まずはこの習っていない内容を簡単に指導します。
例えば中1で4級を受験する場合、9月の段階では「3人称単数現在・進行形・過去形・助動詞・There is 構文」といった分野を習っていないので、これらの分野を(生徒への負担が過度になりすぎないレベルで)指導します。
③語彙力の強化
英文法と同様に、英検では学校で習っていない英単語・熟語がたくさん出てきます。
語彙力の強化は英検合格に直結するので力を入れて指導します。
(特に、過去問によるプレテストの結果で第1問の得点率が低い生徒は語彙力を強化が必須です。)
予想問題や過去問を使いながら、わからない英単語・熟語のリストを作り、コツコツ覚えていってもらいます。
生徒が単語帳を持っていたら、単語帳を使って覚えていってもらう場合もあります。
④読解力の強化
予想問題や過去問の会話文・長文を一度生徒に読んでもらった後、文章の解釈について説明していきます。
(問題の答えについて説明するだけでなく、文章全体の意味をしっかり説明します。)
まず、わからない英単語があったら意味を調べて③で作ったリストに追加していきます。
単語がわかった状態で改めて文章の意味を考えてもらい、わからなかったらどう訳すのかを説明します。
こうすることで、語彙力が無いから読めないのか、文の構造がわからないから読めないのかが明らかになるので、それぞれの生徒に合わせた指導を行っていきます。
⑤語順整序・英作文の指導
4・5級は語順整序、3級以上は英作文があるのでこれの指導をします。
語順整序については、英文法の基本的なことを教えます。
「主語が一番初めにくる」「主語の次に動詞がくる」「動詞の次には『~を、~に』にあてはまる語句(目的語)がくる」「修飾語と被修飾語は近くにくる」「場所・時間を表す語句(副詞)は最後にくる」・・・といったことです。
ただし、理屈を教えすぎると逆に混乱してしまう人もいるので(4・5級を受験する英語を習い始めたばかりの人は特に)、そこは人を見て判断します。
また、並び変える英単語のうち、どれが動詞なのかわからないと正答率は急激に下がってしまいます。
知らない単語が出てきたら意味を調べ、③で作ったリストに追加していって語彙力を強化します。
英作文については、「型」を教えます。
質問に対する自分の考えをどういう形式で答えるといいのかを具体的に教え、徹底的に反復練習します。
また、英作文では「質問に対して自分の意見とその理由を答えること」が重要です。
正しい英文が書けても、質問に対する答えになっておらず、勝手に自分の言いたいことを述べてしまっては0点になります(中高生の作文ではよくあることです)。
独りよがりの文章にならないよう、注意して指導していきます。
⑥リスニング対策
基本的には数をこなしていくと慣れてきて得点力が上がりますが、「知っている単語を聞き取れなくて間違えている」のか「知らない英単語が出てきて間違えているのか」で、やることは少し変わります。
前者の場合、問題を解いてからスクリプトを確認し、聞き取れなかった単語を確認します。
続いてスクリプトを見ながら音読練習をし、正しい発音を身に付くよう練習をします。
(発音がわからないと聞き取れないため。)
後者の場合は語彙力の強化が必要です。
意味の分からなかった英単語の意味を調べ、③で作ったリストに追加していきます。
あとは数をこなして英語のリズムをつかんでいってもらいます。
また、スクリプトを読んで何を聞かれることが多いのか、出題のパターンを覚えさせることもあります。
⑦解答スピードの強化と時間配分の確認で合格力養成
どの問題に何分かけるべきか、生徒と一緒に作戦を練ります。
基本的には文法・語彙の問題を素早く解き、長文を解くための時間を稼ぐよう指導をしていきます。
他に、「長文問題を手際よく答えていく方法」「英作文の字数間隔を身に付ける方法」「リスニングで・・・」
英検に有効な実戦テクニックを教えます。
以上が私の行う英検対策の内容です。
実際にはここで述べたことを生徒ごとにできること→できなければ
英検指導における生徒とのやり取りについてはまたブログで取り上げていく予定です。
そこでこざかい学習塾の英検指導の様子を感じていただきたいと思います。
それでは失礼します。