今日ある小学生A君から「先生、計算ドリルみたいなドリルを作って売ってみたらいいんじゃないですか?」と言われました。
私「計算ドリルって誰が作っても同じようなものになるからねえ・・・。あ、でも『うんこドリル』みたいな面白いやつもあるか。」
A君「じゃあ『おしっこドリル』を作ったらどうですか?」
私「それって思いっきりパクリじゃないか!!」
A君「それなら『尿助くん』なんてどうですか?」
私「!! うまいこというなあ^^;」
A君「小学生なんてこんなくだらないことばかり考えていますから!」
妙に得意げにA君は答えました。
さて、A君は今日の授業後、教室に残って読書感想文をやっていきました。読んだ本は寺田寅彦の随筆『蓑虫』です。
「この本、分厚いけど1つの話は短いし、『茶碗の湯』とか『花火』みたいに、割と身近なものを題材に描いているから読みやすいと思うよ。」
「寺田寅彦は科学者だから独特の書き方をしていて面白いよ。中にはちょっと難しい話もあるから、読んでみて簡単そうなので読書感想文を書いてみたら?」
私はA君にこう言って寺田寅彦の随筆集を勧めました。そしてA君が選んだのが『蓑虫』です。
A君は「この本買おうかな」とつぶやいて帰っていきました。
私は寺田寅彦の随筆が大好きです。
A君も寺田寅彦の随筆を気に入ってくれたこと。読書感想文に困っていたA君にさりげない手助けができたこと。
この2つがとてもうれしかった。今日はそんな1日でした。
(A君の発想力にも感心した1日でした)