かっこの計算でつまずく中学生

中1・中2は定期テストが終わり、教科書の残りを進めながら、これまでの復習も行っています。

その中で、最近目立った数学の間違いがあります。
それが「かっこの扱い」です。

例えば、こんな計算。(3x+4)(x1)=3x+4x1=2x+3(3x+4)-(x-1)=3x+4-x-1=2x+3

正しくはこうです。(3x+4)(x1)=3x+4x+1=2x+5(3x+4)-(x-1)=3x+4-x+1=2x+5

後ろのかっこを外すとき、符号が変わることを忘れてしまっています。


他にも、こんな例がありました。(2x1)×12=x1(2x-1)\times \frac{1}{2}=x-1

どうやら、12\frac{1}{2}2x2x の「2」を約分してしまったようです。
文字を含む式の約分を、感覚で処理してしまっています。

正しくは、(2x1)×12=2x212=x12(2x-1)\times \frac{1}{2} = \frac{2x}{2}-\frac{1}{2} = x-\frac{1}{2}です。


さらに文章題。

家から公園まで100m歩いて、残りを分速120mで走った。
駅から公園までの道のりを xxx m とすると、走った時間は?

これに対して、x120100\frac{x}{120}-100

と書いてしまう生徒がいます。

正しくは、x100120\frac{x-100}{120}

です。

先に100mを引いてから、120で割る。
ここでも「かっこ」がポイントになります。


なぜ、かっこでつまずくのか

こういう計算を見るたびに、

  • 分配法則をもう一度説明する
  • xx に具体的な数値を入れて確かめる
  • 図や言葉で整理し直す

など、あの手この手で確認しています。

ただ、根っこにあるのは――
おそらく 小学校でやった「かっこの計算」の抜け です。

中学の計算は、いきなり難しくなるわけではありません。
小学校の内容の上に、文字が乗るだけです。

だからこそ、土台にあいまいさがあると、一気に崩れます。


早い段階で直しておきたい理由

かっこの扱いは、この先ずっと出てきます。

  • 文字式
  • 方程式
  • 関数
  • 高校数学

どこへ行っても避けて通れません。

ここをあいまいなままにしてしまうと、「数学が苦手」という感覚がどんどん強くなってしまいます。
逆に言えば、ここを丁寧に直せば、計算はかなり安定します。


もしこのブログを読んでいる方の中に、

  • 春から中学生になるお子さんがいる
  • ちょうど文字式に入ったばかり
  • 最近、計算ミスが増えてきた

という方がいらっしゃったら、ぜひ「かっこの扱い」に少しだけ注目してみてください。
見落としがちな小さな部分ですが、実はとても大きな分かれ道です。

基礎は地味ですが、ここをきちんと固めることが、後の伸びにつながります。