教科書の「読み込み」とはどういうことか

現在、中1・中2の英語の授業では、教科書の最後にある長文を扱っています。
中1は「ごんぎつね」、中2は写真家の星野道夫さんの話です。
この文章を使って、長文の読み方を説明しています。
特に大事にしているのは、英文の構造からどう訳していくかということです。
また、教科書の最後の文章ということもあり、1年間で学習した文法事項がたくさん出てきます。
中2の文章では例えば、
- show の用法
- 助動詞(will、may)
- 接続詞(if、when、that)
- 比較
- 受け身
など、これまでに習った内容が一通り登場します。
ちょうどよい復習になるので、この長文を使って文法のおさらいもしています。
さて、学年末テストのあと、生徒からよく聞く言葉があります。
「長文が読めなかった」
「教科書をちゃんと読めていなかった」
ちょうど今、教科書の文章を扱っているので、私は生徒にこんな話をしました。
今、みんなで文章を訳していったけど、何とか訳せたという感じだったね。
でも、この状態だとテストは厳しい。
単語や文法をしっかりマスターできていないといけない。
では、マスターできているかどうかは何で判断するのか。
私はこう考えています。
「スピード」です。
スラスラ訳せるようになっていたら、かなり理解できている状態です。
授業では、こんな練習をすることがあります。
一度訳した文章を、1文だけ取り出して、何度も何度も訳す。
止まらずにスラスラ訳せるようになるまで、繰り返します。
最初はたどたどしくても、何回かやると自然に訳せるようになります。
あの感覚を思い出してほしいと思っています。
実はこの方法、英語に限った話ではありません。
他の教科でも同じです。
例えば国語や社会の教科書でも、
- 漢字の読みがあやふや
- 内容を理解していない
と、どこで区切って読めばいいのか分からず、スラスラ読めません。
逆に、内容を理解している文章は、自然と流れるように読めるものです。
教科書を「読み込む」というのは、
- ただ目を通すことではなくスラスラ読める・訳せる状態まで持っていくこと
だと私は考えています。
次回の授業では、もう一度この文章を読みます。
今度はどれくらいスラスラ訳せるようになっているか。
みんなで確認してみようと思っています。

