知っているのに答えられない?―入試問題が難しく感じる理由―

次のような問題があったとします。
音読みでも訓読みでもよいので、「キ」と読む漢字をできるだけ多く答えなさい。
さて、何個書けるでしょうか。
意外と、あまり出てこないのではないでしょうか。
では、質問の仕方を変えてみます。
次のカタカナ部分を漢字に直してください。
服をキる。
紙をキる。
キを植える。
キ色の絵具。
キ本の問題。
日キを書く。
一学キが終わる。
キ怒哀楽。
どうでしょう。
この形式なら、ほとんど答えられたのではないでしょうか。
この話、私は毎年中学3年生にしています。
伝えたいのは、
「知っていることでも、聞かれ方が変わると、とたんに答えられなくなる」
という事実です。
これが、入試問題が難しく感じられる大きな理由です。
入試問題は、実は「基礎の組み合わせ」
入試問題というのは、見た目は難しくても、実際は基礎の知識の組み合わせでできています。
ただし、
- 問い方が少し複雑
- どの知識を使えばいいのか分かりにくい
そのため、
「適切なタイミングで、適切な基礎を頭から取り出せない」
という状態に陥ります。
だから、
「解けない=知らない」
とは限らないのです。
ここに、入試対策のコツがある
では、どうすればよいのか。
それが、過去問や模擬テストに取り組みながら、知識の使い方を整理することです。
- 「この問題は、要するに何を聞かれているのか」
- 「このパターンでは、どの知識を使えばいいのか」
こうしたことを一つひとつ整理していくと、だんだん解き方が見えてきます。
ただし、大事な注意点
ここで、必ず伝えておきたいことがあります。
過去問や模擬テストを使ったこの勉強法は、「知識があること」が前提です。
知識が身についていない状態でやっても、残念ながら、あまり効果は出ません。
最初の漢字の例で言えば、小学生のころに漢字ドリルなどでコツコツ書き取り練習をしてきた人だけが、
「じゃあ次は『キ』と読む漢字をまとめてみよう」
という勉強ができるのです。
基礎があってこそ、上手な勉強ができる
要するに、
- 地道な練習で基礎を身につける
- その上で、知識の使い方を整理する
この順番がとても大切です。
基礎がなければ、「上手に勉強する」こと自体ができません。
これは入試に限らず、
定期テストでもまったく同じです。
ちょうど今、定期テスト対策を進めています。
応用問題を解くコツのようなものは、確かにあります。
しかし、それを生かせるのは、基礎が身についている人だけです。
結局のところ、やっぱり基礎は大切。
中学1・2年生にも、ぜひ知っておいてほしいことです。

