正確に確認できる力は、練習で身についた技能

少し前のことですが、学校で漢字テストがあるというので、小3の娘が漢字練習をしていました。
練習している様子を見てみると、間違えているのに○をつけている。細かな違いに気づかなかったようです。

これは、小さい子にはよくあることだと思います。
最初はこんなものですし、だからこそ、やった宿題を大人が一度見てあげることには意味があります。

失敗して、直して、また失敗して、直して。
そうした経験を繰り返すうちに、少しずつ「正確に〇✕をつける力」が育っていくのだと思います。


細かな違いに気づく力は、経験で育つ

細かな違いに気づき、正確に確認できるかどうかは、生まれつきの能力ではありません。

繰り返しの練習によって身についた技能です。

勉強ができる生徒というのは、きっと小さいころから、

  • 文字の細部を見る
  • 似た形を見分ける
  • 指示を正確に読み取る

といったことを、日々の勉強の中で積み重ねてきたのだと思います。

中学生くらいになると、この差がはっきりと表れてきます。
特に分かりやすいのが、答え合わせの正確さです。


間違っているのに○をつけてしまう理由

勉強が苦手な生徒の中には、間違っているのに○をつけてしまうことが少なくありません。

もちろん、わざとではありません。
手を抜いているわけでもありません。

本人もあとから、

「次からは注意する」
「ちゃんと見るようにする」

と反省します。

それでも、また同じことをしてしまう。
これは、意識の問題ではありません。

正確に確認するための技能が、まだ十分に育っていない状態なのです。


この技能は、すべての教科で必要になる

細部まで見て、違いに気づく力は、あらゆる教科で必要になります。

例えば、

  • アルファベットや漢字の細部をしっかり見る
  • 計算の途中式を追う
  • 問題文や指示文を正確に読む

こうした力が弱いと、次のようなつまずきが起きやすくなります。

英語

  • 単数・複数の見落とし(s の有無)
  • 現在形と過去形の取り違え(三単現の s を含む)
  • a / the など冠詞の見落とし

数学

  • 符号のミス(+と-)
  • 使う公式の取り違え
  • 公式に代入する数値のミス

国語

  • 本文中のキーワードを見落とす
  • 設問条件の読み落とし(「〜こと」「〜から」など)

理科

  • 使う公式を間違える
  • 代入する値を間違える

社会

  • 用語は覚えているが、時代・場所(国)・人物がズレる

どれも、「見ていない」「確認できていない」ことが原因です。


意識ではなく、技能の問題

ここでよくあるのが、

  • 気をつけよう
  • 丁寧にやろう

という声かけです。

もちろん、気持ちとしては大切です。
ただ、それだけで”すぐに”改善されることはほとんどありません。

なぜなら、これは意識ではなく技能だからです。

育てるためには、行動が必要になります。例えば、

  • 音読して確認する
  • 間違いを自力で探して直す
  • 何度も練習し、違いに気づく経験を積む

こうした行動を通して、少しずつ身についていきます。

先程の声かけも、ちょっとする程度では効果が薄いのですが、かけ続けることには意味があります。


塾ではどう育て直すか

塾では、この「確認する力」をとても大切にしています。
それが身に付くようにいろいろな指導をしています。

具体的には、

  • 答え合わせをした宿題を講師がチェックする
  • ノートに書いたメモを講師がチェックする
  • 小テストで間違えたところを必ず直させる
  • 必要に応じて、再テストを繰り返す

こうした取り組みを通して、正しく確認する技能を身につけてもらいます。

時間はかかります。
ですが、確実に変わります。


まとめ

勉強ができる生徒は、小さいころから本当にコツコツと積み上げています。
その差は、点数以前に「確認の正確さ」として現れます。

そしてそれは、生まれつきの能力ではありません。
正確に確認できる力は、日々の練習の中で身についた技能です。

だから、今からでも遅くありません。
時間をかけて積み上げ直していけば、勉強は必ず安定していきます。