成績が上がる生徒の特徴④― 日々の積み上げが差をつくる ―

第3回で、時間は回数に変わり、回数が再現性をつくると書きました。
では実際に、成績が上がる生徒は何をしているのでしょうか。
特別な才能があるわけではありません。
単純に、回数を重ねています。
そして、回数を重ねられた生徒から順番に、成績が上がっていきます。
回数をこなせば、成績は上がる
例えば、中2の学年末テスト範囲だった理科の電気回路。
直列回路と並列回路。
オームの法則。
電力と発熱量。
問題集を解く。
間違えたところをやり直す。
別の問題で確認する。
またやり直す。
これを、できるようになるまで繰り返す。
とてもシンプルです。
しかし、この回数をこなせた生徒は伸びました。
回数を重ねると、
・計算ミスが減る
・公式の使い分けが安定する
・初見問題でも止まりにくくなる
再現性が生まれます。
再現性が安定すると、点数が安定します。
では、なぜ差がつくのか
問題はここからです。
同じテスト前の期間で、十分な回数をこなせる生徒もいれば、こなせない生徒もいます。
例えば、テスト1週間前。
平日4時間、土日に6時間勉強できたとして、
1週間で約32時間。
5教科で割ると、1教科あたり6時間強です。
基礎が身についている生徒なら、この時間で必要な回数をこなせる場合があります。
理解が早く、修正も早いからです。
しかし、基礎があいまいな場合はどうでしょうか。
理解に時間がかかる。
確認回数が増える。
未解決の問題が残る。
6時間では足りません。
回数をこなせないまま、本番を迎えることになります。
さらに上を目指すとき
一度成績が上がった生徒が、さらに上を目指すとき。
テスト前の時間をこれ以上劇的に増やすことは、現実的に難しい。
部活はある。
学校もある。
テスト前の時間には限界があります。
では、どこで差をつけるのか。
日常です。
差は、テスト前ではなく日常で生まれる
1日1時間の差は小さい。
しかし、
1週間で7時間。
1か月で約30時間。
30時間あれば、1教科をもう一度やり直せます。
この差が、回数の差になります。
回数の差が、再現性の差になります。
再現性の差が、点数の差になります。
テスト前だけで勝負するのではなく、
日常で回数を積み上げられるかどうか。
ここが分かれ目です。
では、なぜそれが難しいのか
ここまで読むと、
「じゃあ、毎日やればいい」
と思うかもしれません。
けれど、それが簡単なら、多くの生徒は伸び悩みません。
部活。
疲れ。
スマートフォン。
家の環境。
日常の中で、安定して時間を確保することは、思っている以上に難しい。
回数が足りないのは、やる気がないからでしょうか。
本当にそれだけでしょうか。
次回は、
「環境を変える」という選択
について書きます。
やる気に頼らず、時間を確保できる仕組みとは何か。
成績が上がる生徒の“最後の共通点”を整理します。
