節分をきっかけに、歴史を振り返ってみませんか

今日は節分です。
せっかくの機会なので、「節分」という身近な行事をキーワードにして、中学校で学習する歴史の内容を少し振り返ってみたいと思います。
節分の始まり ― 平安時代の宮中行事
節分はもともと、**平安時代**に、宮中で行われていた「追儺(ついな)」という儀式に起源があります。
当時の人々にとって、病気や災害は理由の分からない恐ろしい存在でした。
そこで、悪霊や災いを追い払うための儀式が、宮中の重要な年中行事として行われていたのです。
節分は、
「国家や貴族の安定を願う行事」
として始まりました。
国風文化の中で定着した節分
平安時代の文化は、10世紀前後の遣唐使廃止をきっかけに、日本の風土や生活に根ざした国風文化が発展したことが大きな特徴です。
追儺も、もともとは唐(中国)から伝わった儀式でした。
それが平安時代に、日本独自の解釈や形式が加えられ、国風文化の一つとして定着していきました。
海外の文化を受け入れながらも、自分たちの生活に合う形へと変えていく。
これも、平安時代の文化の特徴といえるでしょう。
豆まきが広がった ― 室町時代の文化
一方、現在のように豆をまく節分が広く行われるようになったのは、**室町時代**といわれています。
この時代になると、文化の担い手が大きく変わります。
宮中や貴族だけでなく、武士、そして町や村の人々へと、文化が広がっていったのです。
節分もまた、特別な場所で行われる儀式から、各家庭で行う身近な年中行事へと変わっていきました。
室町時代の文化の特徴と節分
室町時代の文化には、
- 武家文化
- 公家文化
- 禅宗文化
が融合したという特徴があります。
また、文化が庶民にも広がった時代でもありました。
節分の豆まきを例に、
「なぜこの行事が今まで残っているのか」
「どの時代に、どんな人たちに広がったのか」
と振り返ってみるのもよいかもしれません。
現在とつながる歴史を大切に
現在の文化や習慣の起源を考えてみることは、そのまま歴史の学習につながります。
歴史を、教科書の内容を覚えるだけの教科と考えてしまうのは、少しもったいない気がします。
例えば節分を例に、
「今行っていることは、いつ、どんな理由で始まったのか」
と考えてみるだけでも、歴史はぐっと身近になります。
身近な行事をきっかけに、現在と過去のつながりに興味を持ってもらえたらと思います。

