テスト前の「提出ワーク」、やり方以前に大切なこと

テスト前になると、学校に提出する課題が出ます。
多くの場合、いわゆる「ワーク」と呼ばれる、書き込み式の問題集を「○ページから○ページまでやって提出」と指示されることが多いです。
このワークの取り組み方を見ていると、生徒によって本当にさまざまです。
中でも、見ていて一番「これはもったいないな」と感じるのが、1教科のワークを最後まで一気にやり、最後にまとめて答え合わせをするというやり方です。
正直なところ、「あまり効果はないだろうな」と感じてしまいます。
「正しいワークのやり方」以前の話
もちろん、「ワークはこうやってやりましょう」という話はいくらでもできます。
・1ページずつ答え合わせをする
・間違えた問題はすぐ直す
・解説を読む
……などなど。
でも、それ以前に、ずっと気になっていることがあります。
それは、
- 途中で「自分の答え、合ってるのかな?」って思わないのかな
- 正解を確かめたくならないのかな
ということです。
多くの人に共感してもらえると思うのですが、勉強を進めているときって、「今の理解で合っているかどうか」確認しながら進めたいのが普通ではないでしょうか。
もしそれを確認せずに進んでしまうと、最悪の場合、
- ずっと勘違いしたまま進んでしまう
- 後で気づいて、かなり戻ってやり直すことになる
ということが起きます。
せっかく時間をかけてやった勉強が、台無しになってしまうこともあります。
成績が上位の生徒は、自然と「この感覚」を持っている
中学生でも、成績が上位の生徒を見ていると、この感覚を最初から持っていることが多いです。
別に、「ワークを正しいやり方でやろう」と意識しているわけではありません。
ただ、
「ちゃんと確認しないと気が済まない」
という感覚を持っているだけです。
だから自然と、
- 少し進んだら答えを確認する
- 間違えたら理由が気になる
- あいまいなまま先に進まない
という行動になります。
本当に難しいのは「やり方」ではなく「感覚」
ワークのやり方を教えること自体は、正直それほど難しくありません。
説明すれば、多くの生徒はその通りにできます。
でも、この「確認しないと気が済まない感覚」を身につけさせるのは、実はとても難しいです。
ただし、この感覚さえ身につけば、
- ワークのやり方は自然と良くなっていく
- こちらが少しアドバイスするだけで吸収が早い
- 勉強全体の質が一段上がる
という変化が起きます。
本気になったとき、感覚はあとからついてくる
この「確認しないと気が済まない感覚」は、
最初から誰もが持っているものではないと思っています。
多くの場合、
- 本当に行きたい高校ができたとき
- 「ここに合格したい」と強く思ったとき
そんなふうに、本気で結果を求める場面に立ったときに、
自然と身についてくるものです。
また、必ずしも受験がきっかけでなくても、
- テストで思った以上の結果が出た
- 頑張った分だけ数字に表れた
といった経験から、
「ちゃんとやれば結果が出る」と実感し、
そこから意識や取り組み方が変わる生徒もいます。
「やり方」より先に、「本気」「やる気」
結局のところ、
この感覚の土台にあるのは、
- 本気でやりたいと思えているか
- 結果を出したいという気持ちがあるか
このあたりなのだと思います。
やる気がない状態で「正しいやり方」をいくら教えても、なかなか定着しません。
逆に、本気になった瞬間から、
- 確認の仕方が変わる
- 間違いへの向き合い方が変わる
- 勉強の質そのものが変わる
ということは、何度も見てきました。
その「きっかけ」をつくるのが、私たちの役割
無理に気持ちを引き上げようとは思っていません。
ただ、
- 目標を一緒に考える
- 小さな結果を積み重ねる
- 「できた」を実感させる
そうした関わりを通して、本気ややる気が芽生えるきっかけを少しでも多く用意していけたらと考えています。
感覚が変われば、やり方はあとからついてくる。
そして、その変化が一番大きな成長につながる。
そんな瞬間を、これからもサポートしていきたいと思います。

