【成績が上がる生徒の特徴①】― 平均点付近の現実と「伸びしろゾーン」 ―

なぜ、この話を書くのか

当塾には、成績上位の生徒もいれば、勉強が苦手だと感じている生徒もいます。
当然、成績が上がりやすい生徒もいれば、時間のかかる生徒もいます。
長く指導してきて感じるのは、差は“状態”の差であることが多いということです。

今回は、定期テストの点数帯ごとに現実を整理しながら、そこにある「可能性」についても書いてみたいと思います。


① 250点前後(平均よりやや下)

この層の生徒は、

  • 授業でわからない場面が増えている
  • 勉強していて困ることが多い

という状態になっている可能性が高いです。
理解が追いついていない単元が重なり、「どこから直せばいいのか分からない」という状況になることもあります。
また、志望校を決めるにあたり、選択肢がやや限られてくるという現実もあります。

まだまだ基礎が身に付いていない。

一方でこの層は「正しい順序で基礎を整理すれば」一番変化が出やすい層でもあります。

実際、当塾でこれまで最も点数が伸びたのも、この250点前後の層でした。
241点から400点へ。
254点から420点へ。

150点以上点数が伸びた生徒は多くありませんが、50~100点上昇した生徒はたくさんいます。

決して特別な才能ではありません。
一つずつ未理解を整理し、回数を重ねた結果です。

順番を整え、未解決を潰していく。
それができれば、この層は本当によく伸びます。


② 300点前後(平均点付近)

いわゆる“平均層”です。

  • 授業はある程度理解している
  • テストも大きく崩れない
  • ただし、基礎が盤石とは言い切れない

一見、安定しているように見えます。
しかし詳しく見ると、

  • 計算の精度が甘い
  • 用語の理解があいまい
  • 理由説明が弱い

といった「土台のゆるさ」を抱えていることが多い。
そのため、応用問題になると急に得点が落ちる。

この点数帯は、人気の公立高校を目指せる可能性がある一方で、現状のままでは届かない、という位置にいます。

だからこそ、ここも大きな分かれ道になります。


③ 350点前後(平均よりやや上)

この層になると、基礎がある程度身についている生徒が多いです。
そのため、

勉強量を少し増やすだけで400点が見えてくる。

ここが最大の特徴です。
ただし、やれば伸びる状態にあるのに、現状維持のまま止まってしまう生徒も少なくありません。

実力的には上位校を狙える可能性があります。
しかしそれは、積み上げが伴った場合の話です。

今のままでは物足りない。
けれど強い危機感もない。

この“中間地点”にいるのがこの層です。


共通している課題

もちろん、点数帯はあくまで目安です。

250点前後でも基礎が身についている生徒もいます。
350点前後でも土台が不安定なこともあります。

細かく見れば違いはあります。

それでも、成績を上げるうえで共通している課題はとてもシンプルです。

  • 解き直しが浅い
  • 回数が足りない
  • 未解決問題を放置している

ここが整い始めると、点数は動き出します。


「伸びしろゾーン」という考え方

250〜350点前後の層を、私は

「伸びしろゾーン」

と考えています。

基礎がゼロではない。
理解もまったくないわけではない。

だからこそ、積み上げが機能し始めると、きれいに伸びる。

もちろん、必ず上がるとは言いません。
成績が動くかどうかには条件があります。

その条件とは何か。

それは――

時間です。

成績の差は、能力差ではなく投下された時間の差であることがほとんどです。

次回は、

「伸び悩む理由は才能ではなく“時間”です」

というテーマで、感覚ではなく、仕組みの話をしていきます。

このゾーンには、本当に大きな可能性があります。